マサイマラでのボランティア
いろんな方から、「ボランティアをしたい」、「実習をしたい」のような内容のメールを受け取ることがありますが、私は基本的にボランティアや実習生を受け入れていません。それは、何もないサバンナのど真ん中では宿泊、食事、セキュリティー、移動など、すべて私が面倒を見ないといけないことになってしまい、そのような面倒を見ることが出来ないからです。

私の働いている場所は、このような何もない場所です。もちろん歩いての移動は出来ませんし、夜間だって危険な動物が出たりすることもあります。食材だってナイロビまで5時間半運転して行かないといけないし、病気になっても一番近い病院がある町は車で3時間かかります。そんな環境で誰かを受け入れるということは、私が生活、健康、セキュリティーなど、すべての責任を取らないといけないことになってしまいます。
よって、今までに見学を受け付けた方は自分でマサイマラに車をハイヤーするか飛行機かやってきた方で、個人でロッジに泊まり、私の仕事現場を訪ねてくれた方のみです。ボランティアにくる方が自分ですべてアレンジして来てくれるなら問題はないのですが、私の仕事場の近くにあるロッジは、一人一泊350ドル〜900ドルぐらいまでの範囲の料金をチャージしている施設ばかりなので、そう簡単に泊まれる宿泊施設ではありません。さらに車はつねにうちのスタッフと仕事道具で満席になっているので、誰かを受け入れるということは、他にその人を乗せる車をハイヤーしないといけないことになります。そして四駆でしか行けないエリアで活動していることが多いので、ミニバスで来られると泥にスタックしてしまう可能性大という問題もありますし(四駆のハイヤーは高額)、私が働いている場所は国立保護区なので、ボランティアと言っても外人は滞在するだけで入園料が一人一日60ドルかかることも忘れてはならないでしょう。
ナイロビのツアー会社で働いている友だちに国立保護区の滞在費と車のハイヤー代の相場を聞いてみたので、これを参考にしてください。
個人的にこれをクリアーしていらっしゃる方なら、いつでも短期ボランティアならウェルカムです。とは言え、一番安いキャンプで滞在してもらっても個人でやってくるとしても、2週間でケニア内の滞在費だけでとんでもない金額になってしまうので、たぶん学生さんには無理な金額でしょう。さらに私の仕事はフィールドワーク、事務、プロジェクト資金集め、ナイロビでの仕事など日によって違い、毎日どのような仕事をしているか決まっていません。なので、1週間ボランティアに来てもらっても、運が悪ければ丸々1週間ナイロビで買い出しに走り回っているだけかもしれないし、もしかしたら突然の出張でマラにいないかもしれないので、全く滞在が無駄になってしまう可能性も少なかれあるでしょう。
私も昔からよくお金を払って現地で働いている方について見習いを取る形を取っていました。今回の南アの研修も3週間で4000ドル近くかかったけど、学んだことはとても多く、とても為になりました。勉学の為に行ったので、すばらしい経験をさせてもらったと思っています。そこで、私のプロジェクトを見学したい人たちに対しても、「面倒を見れません」と断ってしまうより、本気で現地で環境保護や動物保護を勉強したいと思っている人に現場を見る機会を与えてあげることは出来ないかを、同じ動物保護関係の仕事をしている仲間や、野生動物研究者たちと考えてみることにしました。
いろいろ話した結果、アメリカなどでやっているように、ボランティアに参加費を出してもらうなら、受け入れ態勢を作ることも出来るだろうということになりました。本気で何かを学びたいと思う人たちがいらっしゃるのなら、ボランティア・グループの面倒を見るスタッフも雇い、講義をしてくれる研究者のアポも取り、保護区の為になる仕事などに参加出来るよう、そして、宿泊出来る形を作り、車もハイヤーするなどをして、こちらでも本気でボランティアを受け取る体制を作り出すことを考えています。参加費は、ほとんどがボランティアの滞在費をカバーする費用(公園料、キャンプ場代、移動費、食費など)、講義などをしてくれる方への支払いとして使われます。そして、残った小額は、マサイマラでのいろいろなプロジェクトの活動費への寄付させていただきます。
私の元には、「海外で見習いをしたい」や「将来的には海外で働きたい」や「海外の獣医の仕事をしたい」などいろいろなメールが来ます。もし、本気で海外の自然保護や動物保護の仕事に関わって行きたいと将来的に考えている人たちがいるのなら、そういう人たちに視野を広げる為の勉強と現場の見学をオファーすることは出来ます。海外で学ぶ機会をオファーするのなら、現場実習以外にも、宿題、課題、データ採集、ディベートなどもガンガン入れて、かなり厳しいカリキュラムを組む予定ですので、気合い入れて来て欲しいです。一番最新な動物保護問題などを現場の人の立場から説明してもらえるという、絶対にあり得ない機会も作ってあげることも可能です。そして、カリキュラムは最前線で動物保護や野生動物研究をしている人たちも入れて作りたいし、いろんな国の人も受け入れたいので、すべて講義は英語で行われることを了承下さい。
●●●●●ボランティア内容●●●●●
● Field Dog Vaccination ジステンパーと狂犬病のワクチン・キャンペーン
マサイマラの肉食獣をジステンパー・ウィルスから守る為、そして、マサイの子供たちを狂犬病の危険から守る為に始めた、ワクチン・キャンペーン。このプロジェクトは隣国タンザニアのセレンゲティ国立公園で長年に渡って野生動物のジステンパーと狂犬病の撲滅運動と研究をし続けているイギリスの疫病学者クリーブランド博士とコラボレーションで行っています。
2008年〜2009年は、8635匹の犬と388匹の猫をマサイの村を回ってワクチン投与しました。だいたい朝7時にフィールドに出て夕方5時ぐらいまでサバンナの中のマサイの村を回っています。その際に各村の家畜のデータ採集、肉食獣の被害のデータ採集、家の作りなどのインタビューとデジカメ写真での証拠取りとGPSのデータ採集もしています。ワクチンを打った犬の飼い主、犬の性別、年齢、病気の有無、ワクチンの歴史などのデータ採集も大切な仕事の一つです。


Mara Dog Vaccination 2008 Annual Report (by Dr.Asuka Takita)
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● Game Count 野生動物人口検査
国立保護内の野生動物(レイヨウ類)の人口検査。アメリカのミシガン大学の動物研究者から、野生動物人口検査方法やデータのアナリシスの仕方などをフィールドで学びます。フィールドで集めた人口検査からのデータやGPSデータは、GIS((Geographic Information System地理情報システム)(地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術)を使い、国立保護区の管理施設の今後のマネージメントデシジョンの参考として使用されます。

● Hyena Identification and Behavioral Studies ハイエナ識別&ハイエナ行動学
同じくミシガン大学のハイエナ研究者から、ハイエナの識別方法、行動学についてフィールドで学びます。彼らの研究の為のデータ採集を現場で手伝うことになります。

● Predator Control 肉食獣の被害コントロール
アフリカ全土で問題になっている肉食獣の毒殺。それは、家畜の被害が主な原因となっています。直接的に毒殺に繋がってしまう肉食獣による家畜被害をどのように防げるかを課題としたプロジェクトです。村の造りの改造、牧羊犬の使用など、いくつかの方法を学ぶ為に作られたデモンストレーション村を訪れ、実際のマサイの村との比較、保護区の外で起きている肉食獣の被害のデータ採集などを行います。


Predator Control 2008 Annual Report (by Dr. Asuka Takita)
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● Indigenous Forest Conservation and Re-forestation 森林保護と植林
保護区の動物は、保護区内の土地だけでは生き延びていくことはありません。保護区の外に続くゾウのマタニティーとして知られる森と、動物保護の関係。そのゾウの森を守る活動を続ける青年グループたちを、植林のプロと一緒に訪ねます。森の保護とはいったどのようなことをやっているのか?どのように森を守りながら森から利益を得れるのか?どのような植林法が適しているのか?現場での森林保護活動に参加します。

● Debate
最前線で保護活動の現場に立つ人間を集めて、環境保護論や動物保護論をディベートします。「かわいそう」、「動物はかわいいから」などのプラクティカルではない感情論は現場では通用しません。動物が生き延びるにはどのようなことが必要なのか?保護と愛護の違いは何か?動物が生き延びる為にはどれぐらいお金が必要なのか?など、現場での環境問題について、グループに別れてのディベートを行います。

2010年のコース日程は、4通り組んでみました。参加人数は、最低3名から最高6名を考えています。各コースの参加希望者がいるかいないかによって、コース日程を決定しますので、多少のずれはあるかもしれません。
● Aug 1 (Sun) - Aug 12 (Thurs)
● Aug 15 (Sun) - Aug 26 (Thurs)
● Aug 29 (Sun) - Sept 9 (Thurs)
● Sept 12 (Sun) - Sept 23 (Thurs)
コーススケジュール
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コース参加希望者は、記入したアプリケーションの用紙をスキャンし、drasuka@hotmail.comまで送って下さい。
この用紙を読むのは私以外にも保護区施設や研究者もいますので、必ず英語で記入して下さい。
Application Form
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Course detail info
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コース費用に含まれるもの、含まれないもの。持って来ないといけないもの、こちらで手配するもの。旅行保険、医療保険、フライングドクター・メンバーシップなどの必須項目など、詳しく説明しています。
保護区で働いている人たちは、みんなとても忙しいスケジュールで動いている上、動物相手、自然相手の仕事なので、突然スケジュールが変わってしまう可能性もある仕事をしています。参加者はあくまでもボランティアなので、私を含む講義する人材のスケジュールはつねに変更の可能性があることをご了承下さい。

●●●2009年に参加したボランティアさんからの感想〜〜〜堀 香織さん●●●
ボランティアの募集要項を見て、英語力などから応募を迷ったこともありましたが、参加できて本当に良かったと心の底から思っています。
<主に私達がしたこと>
・Rabies Vaccination
マサイの家々をまわり、飼い犬に狂犬病ワクチンを打つ。一軒一軒が離れているうえ、家の人と話し、犬を呼んでもらい、ワクチンを打ち、証書を書く。私達がマサイの人の名前をなかなか聞き取れないこともあり時間がかかり、1日30〜40匹の犬にワクチンを打つとかなり疲れた。
・animal count
マラトライアングル内に、どれくらいの動物がいるのかの統計をとるため、マラトライアングル内の道路の、左右100m以内にいる全ての動物の数のカウント。右も左もヌーだらけで、3日間で数えたヌーは4万頭以上。このカウントのおかげで、出会った動物はほとんど見分けられるようになった。
・マサイの家々の、外壁・羊小屋・山羊小屋・牛小屋などの構造のチェック
家畜が野生動物に襲われた時に支払われる損害賠償金の計算のための、20軒ほどマサイの家々をまわり、家畜小屋・囲いを評価した。家の人に説明し、囲いの外側・内側から評価しながら、すべての家畜小屋を見るのは時間がかかり、予想以上に大変な仕事だった。
・Data entry
今までに明日香さんが行ってきたRabies Vaccinationのデータの入力。私達が2日間で約70匹に打ったことを考えると、今まで打ってきた何千という数がどれほどすごいか実感できた。
12日間という短い期間でしたが、見たこと、学んだことはとても書ききれません。同じ仕事を2日間・3日間と出来たこと、見学ではなく仕事を私たちに任せてもらえたことが、とてもうれしかったです。私が感じた苦労など、実際の何万分の一だと思いますが、やはり本やブログで読むのと、実際に体験するのでは違うと思いました。毎晩私達のテントの周りにハイエナが来たことで、ここで暮らすということはこういうことなのだと実感しました。ワクチン打ちに行って、マサイの人たちを巻き込んだVaccinationが大切だと知り、たくさんのマサイの家々を回ったことで、人々の生活、家畜の飼い方を垣間見ることができました。野生動物保護の底辺を支えるような重要な仕事に少しでも関われたことがとてもうれしいです。そして、明日香さんをはじめ、私達の世話をしてくれたTeddyや一緒に参加したボランティアの方とたくさん話をしたことで、私の知らない世界のことやさまざまな意見を聞けたのは大きな収穫でした。毎日得るものがたくさんあり、本当に楽しかったです。大学生の今の時期にこのコースに参加できて良かったです。月並みのようですが、人生が少し変わったと言っても過言ではないです。お忙しい中、このコースを開催していただき本当にありがとうございました。この場を借りて、お世話になった方々に御礼申し上げます。
●●●2009年に参加したボランティアさんからの感想〜〜〜坂谷 尚美さん●●●
12日間のボランティア。ほんとうにあっという間に過ぎていってしまった
ブログでこのボランティアの仕事を見つけたとき、それまでたてていた旅行の計画を蹴って、ケニアにいこうと決めた。今後、家畜の獣医師になりたいなとぼんやりと考えていたところにこのマサイマラでのボランティアの募集があって参加を即決したのである。今まで私の中で考えたことがなかったフィールド。いったい国立公園での仕事とは、野生動物保護の仕事とはどういうものなのかというのを実際に目で見て確認するために
集合の前日にケニア入りするはずが、ま、そこはアフリカ。いきなり航空会社のストライキで飛行機が飛ばず(泣)いつストが終わって、飛行機が飛ぶかわからないという状況の中、幸運にも次の日に飛行機が無事ケニアに到着。他のボランティアの人たちに遅れること1日、私も無事にマサイマラに着くことができたのである
その日の午後、ハイエナの行動学について学ぶ。私の語学力の問題により専門用語が出てくるとちんぷんかんぷん。だが気合で乗り切って、ハイエナの雌雄判別のコツをすこ〜しだけつかんだ。ハイエナは雌が中心の社会。雄は雌より体格が粗末である。他の動物にはない社会体系をもっていてとても興味深いものだった
次の日から2日間はマサイマラの国立公園の周りに住む、マサイの村の犬の狂犬病ワクチネーション。一軒一軒がはなれている上に、悪路を走行。表札が掲げられているわけでもないうちにどんどん進んでいく、狂犬病ワクチネーション担当のレシンゴ。彼の頭にはGPSが入っているに違いない。2日間で70頭もの犬のワクチネーション。地道な仕事。でも、国立公園内の動物を守るためには必要不可欠な仕事である。国立公園内の仕事といえば、野生動物の救済などがメインなのではと思っていたが、そうではなく生態系を守るためにこうした地道な仕事を積み重ねていかなければならないのだなと直に感じることができてよかった
また、次の3日間は、動物の人口調査。右をみても左をみてもヌー。実際、カウントなんてできるんかいなと心配になったが、ハイエナ研究者のナイスガイたちの「完璧にできる人はいない、自分のベストを尽くせばいいんだよ」という一言に救われ無事に終了することができた。もちろんヌーだけカウントすればいいというわけではないので、このカウントの期間中、メジャーな動物だけでなくいろんな草食動物を覚えることができたのは収穫である。一見見分けがつかない草食動物もちょっとしたポイントを抑えるとかなり識別がつくようになったのはうれしい限りだ。彼らが草原を走る姿はとっても美しい。これも研修に参加したからこそ得られたものだと思う。ちなみに今回の人口調査でカウントしたヌーの数は約40,000頭。しかもこれは道路から左右100メートルの中にいたヌーの数である。どんだけおるんやねん、と思ったけど、カウント3日目からヌーがタンザニアのほうに移動していってしまったので、景色ががらりと変わって、ヌーをうっとおしがって山の上のほうにいってしまったほかの動物たちが帰ってきた。ヌーがいたときは夜通しヌーの鳴き声でうるさかったけど、いなくなってしまうとそれはそれでさみしいもの。たまに見かけるヌーの群れに愛おしさを感じてしまったのは私だけではないはず
翌日はまたマサイの村へ。今度は肉食獣の家畜被害を査定するための準備段階である家畜小屋の査定。この家畜小屋の査定を基準に、実際に肉食獣の被害があったときの賠償金を決めるらしい。実際に見てみると結構、隙間が大きかったり、簡単に肉食獣が入れてしまうような穴が天井に開いていたり、また回りの外壁がもろかったりと、自助努力が見られないオーナーもいたりする。また残念なことに以前家畜小屋の補強のためにと配付された金網ネットを庭に放置したままで、なんの整備も行なってない農家も見られた。滝田さんのブログでもなんどか書かれていた、ワクチネーションのドナーであるおばちゃんが勝手に配付しちゃったらしい金網ネット。理想的な家畜住居のデモンストレーションハウスを建てたその半年後にみずから金網ネットを買い、家畜小屋の補強をしたマサイの人。半年後にようやく最初の一軒が建ったそうだ。そこからゆっくりとでも定着していってくれればという願いとは裏腹に、物を先に渡してしまうドナーの問題点が浮き彫りになったような出来事である。援助というのはほんとうに難しい。その方法を間違えるとかえって、自分でできることもせずにドナーに頼りっきりになってしまう人を生み出しかねない。「マサイにはマサイの人のスピードがあって、半年に一軒、それがマサイのスピードならいいのではないか」という滝田さんの言葉が印象的だった
最後の2日はこれまでに打った狂犬病ワクチネーションのデータ整理。とっても地味だがこれも重要な仕事。ただ私たちにとって何が難しかったかというと、記載者である人の文字がわかりづらい上に、私たち日本人はマサイの人の名前に慣れていない。読み上げていると後ろからレンジャーのくすくす笑いが聞こえてきた。そんなにおかしいか発音?と思いながら、ほんとうにわからないところはレンジャーの人に聞いてみると、一瞬で解読…。代わってくれと本気で思った
最後に、国立公園内の仕事のひとつとして、アニマルハラスメントの監視というのがある。あるとき、雄ライオンが道端で寝ていて、至近距離にツアーの車が止まっていた。25メートル以内からの観察。違反である。本当ならその場をデジカメに収めて、証拠写真を抑えなければならなかったのだが、自分も雄ライオンを見たのがはじめてだったので、興奮してしまい写真をとることをすっかり忘れてしまっていた。ボランティアできて、国立公園のルールもきちんとよんでいたにもかかわらず、すっかり忘れてはしゃいでしまったのである。ボランティアの私がこれなら、ツアーでくるお客さんならなおさらだと思った。たぶん多くの人がはじめからパークルールを破ろうとかそんなのは思っていないと思う。それでも会いたかった動物に逢えたことに、一瞬われを忘れてしまうことがあるのではないか?そこで観光客に何が求められているのかを考えたとき、必要なのは訪れる場所のことをよく知ってから来るということ。野生動物について、彼らがどういう場所でどういった生活をしているか。何のために狩りを行なっているか。それを知っていれば、執拗に追跡して狩りの邪魔をしようなんて考えは出てこないと思う。知らないってことはそれだけで罪だなってつくづく思う。こういうことを考えるきっかけをくれたこのボランティアの研修は私にとってはとても収穫だった。とにもかくにもほんとうに内容の濃い12日間だった。今後、私もこういった仕事に携わりたいと心底思うようになった。私にできることは何か、今はそれを考えるのが課題である
この研修にあたり、コーディネーターの滝田明日香さん、12日間まるまるお世話をしてくれたテディーそしておいしい料理をつくってくれたチェギー。ワクチネーションで一緒にまわってくれたレシンゴ。ハイエナについて講義してくれたハイエナガイズ。野生動物人口調査で一緒にまわってくれたレンジャーの人たち。関わってくれたすべての人に感謝の気持ちを。ありがとうございました!
●●●2009年に参加したボランティアさんからの感想〜〜〜野本 昌代さん●●●
今回、このプロジェクトに参加できて、その中で本当に貴重な経験をさせて頂きました。また、大変楽しく過ごさせて頂きました。マラを守るために、ケニアの直面している現実やそこに存在する問題、しっかり見せて頂きました。
その改善にほんの僅かでも携わる事ができて大変光栄に思います。ボランティアでお手伝いに行ったはずが、私が与えることができた ものよりも、はるかに多くのものを与えられました。自分に何ができるのか、何をすべきなのか、考える事はつきません。心からの感謝の思いもまたつきません。今後もこの経験を生かし、何らかの活動につなげていきたいと思 いました。
大変お世話になりました。機会があればまた是非、と言いたい気持ちでいっぱいです。本当に楽しかったです。貴重な体験をありがとうございました。

