獣の女医 in アフリカ

1月26日

救急ユニットの患者は、95%が牛である。昨日、学校の近くの牧場での回診で、やたら狂暴なゼブー牛がいた。ホルスタインとかジャージーとかの乳牛と比べて、ケニアのゼブー牛ってのはホント気が荒い。うちらが血液サンプル取る時とか注射打つ時ってのは、ロープで頭を補定して、後はパワーで押さえるつけるんだけど、これがすごい力仕事なんだよね。

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獣医はパワーが必要なのよ。子牛でも暴れたら、これだけの人数が必要。

昨日は病気の牛の回診が終わると、飼い主が、

「他の元気な牛も、血液サンプル取って病気じゃないか、チェックしてくれるかしら?」

なにっ?

病気じゃないゼブー牛から血液サンプル取るのは大変なのに〜・・・と思っていたら、案の定、一頭キチガイみたいに暴れまくる牛がいた。牛を捕まえて押さえつけるのは、うちら生徒の仕事なんだけど、200キロの牛相手のレスリングはも〜大変!尻尾を掴む人、角にロープをつける人、壁に押し付ける人、と分かれてタックルするが、6人でやっても暴れまくる。角を下に向けて突進してくるわ、蹴ってくるわ、すごいことになってしまった・・・(2人牛に蹴られて叫んでました)。うちらのグループは女が2人なんだけど、もう一人の子は、牛が突進してくるたびにキャーキャー叫んで逃げ回る始末(獣医になれんのかよ)。私は尻尾を持ったまま引きずられたり、壁に牛を押さえつけて蹴られそうになったり、男に混ざって牛を追いまわす(すっかり男)。壁に牛の横腹を押さえつけていた時、また牛が暴れ出して、あやうく蹴られそうになった。暴れながら蹴りが飛んでくる瞬間が分かり、、「やべっ!蹴られる!」と思った瞬間、

膝蹴りっ!!

思わず条件反射で出てしまいました・・・(ごめ〜ん)。牛の蹴りより早く、私の膝蹴りが横腹に命中!(痛くはなかっただろうが)おかげで蹴られずに済んだ。う〜ん、大型動物獣医は女っぽい人には無理かも・・・。