獣の女医 in アフリカ

6月5日

獣医学をやっている人にぜひ読んでもらいたい本、ジェイムズ・ヘリオットの「ヘリオット先生・奮闘記」(ハヤカワ文庫)。ヘリオット先生が1930年代に新米獣医だった時のエピソード、最高に面白い。なぜ面白いかっていうのの一つが、ケニアのフィールド治療に似ているから。1930年代のイギリスの田舎での治療の話なんだけど、現在のケニアでのド田舎での治療の苦労と対して変わらないので、読んでて面白い。英語で読んだんだけど、最近日本語訳が手に入ったので、日本語でも読み直してる(専門用語は英語の方が分かりやすいけど)。私が卒業したら仕事したいと思っている場所は、水もない、電気もない、ド田舎。診断は、聴診器、体温計、自分の頭と手だけでっつ〜環境。過酷な環境だけど、そこで仕事したいと昔から思ってた。

私もハリオット先生みたいに、自分の愛犬達のことになるとパニック状態になるし、極度の心配性(ホント?)。自分の犬が病気になった時は心配で眠れない、全身麻酔で寝ているのを見るのも心臓止まりそうに怖い、注射するのでも薬の反応とかやたら考えてしまう。でも、自分の犬達の治療に散々悩んで心配したから、他の犬の時に冷静になれる。うちの犬達は対外の風土病を経験している。1年生の時、ワクチン遅れてパルボにかかってしまった子犬もいた。一晩中寝ないで看病して、瀕死状態から復活したのも見てきた(今は恐ろしくでかくなったムサシ)。野犬に背骨を折られて死んでしまったチビ。毒性の植物食べて瀕死になり復活し、帝王切開後にショック状態から復活したヤマト。ゲートの鉄のフェンスで前足が串刺しになったランマ。犬の喧嘩で60針縫ったマイレ。産まれてすぐへその緒が足に巻き付いて、指が取れてしまったコユキ。いつも慢性のエリキア原虫の病気にかかるマリモ。未熟児で産まれて元気に育ってくれてる福ちゃん。彼らの治療や手術で習ったことは、どんな教科書よりもいろいろなことを教えてくれた。小さい時から誰にも負けないぐらい動物が大好き。診断が合っていた時、手術が成功した時、治療して動物が回復した時、こんなに嬉しい瞬間はない。