獣の女医 in アフリカ

9月29日

おとといクリニックで去勢した猫の飼い主が、昨日の朝に猫を迎えにきた。「私が呼んだら、いい子だから、ちゃんと来るのよ」と言いながら、「プーちゃん、プーちゃん」と猫に呼びかけるインド人のおばちゃん。「クマのプーちゃんだから、プーちゃんなのよ」、なんだと。その飼い主が帰ってから30分後ぐらいたつと、マトレが回診から帰ってきた。

「昨日、去勢した猫さぁ・・・」

「あ、さっき飼い主が迎えに来たので、帰りましたよ」

「いや、そうなんだけどね。あの飼い主、クリニックの近くであの猫を捨ててたんだよ・・・」

「えっ????!!!!」

「道端に猫を捨てて帰ろうとするから、捨てるんならクリニックに置いてってくれと言って、もらってきたよ」

「だって!!さっき、ここでプーちゃん、プーちゃんとか言いながら猫を抱きかかえて帰ったんですよ!」

「でも、車から猫を捨ててたんだよ。もう、あの猫は、いらないんだって」

いらないって・・・?さっき、私の前で猫を大切そうに抱えてたじゃん・・・。あれは、自分が悪い人に見えない為だけのジェスチャーだったわけ・・・?ゆ・・・、許せんっ!!グッ・・・・。思わず、怒りが込み上げてきて、言葉が出てこない。ど〜いう飼い主だよっ?!ムカツク、ムカツク、ムカツクッ!あ〜、もう、無責任な奴っ!!

「プーちゃん、アンタの飼い主、アンタのこと、もういらないんだって・・・」

猫のプーは、何も分かっていない様子。抱っこしてあげると、ゴロゴロいいながら、顔を押し付けてくる。あぁ・・・、かわいそうすぎる・・・。

ところがっ!2日もすると、プーは、すっかりクリニックの猫になってしまった。クリニックの中を適当に歩き回って、患畜がいないと診察室の机の下でお昼寝。患畜が来ると、受け付け室に移動して、受け付け机でお昼寝と、いたってマイペースなプー氏。

「こいつ、すっかり、うちの秘書気取りだな・・・」(byマトレ)

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「ニャンか、ご用かニャ??」