獣の女医 in アフリカ

11月25日

ちょっと真面目な話です。日本から帰ってきて、本気で人生の新しいステップを踏まなきゃと感じています。なんかね、一度こっちの生活から離れてみて、またこっちに戻ってきたら、今まで見えていなかったことがいろいろ見えてきたんですわ。何が見えてきたかって?う〜ん、この5年間をどう過ごしてきたか。そして、その間に何を感じて、どういう風にその感情に対処してきて、そして、今、何が残ったかってこと。

結論から言うと、5年かかってやっと獣医になることが出来ました。そして、この免許を取る為、私生活すべてを投げやりにしてきました。学生時代のストレス・レベルはすごかった。いつもいつもテストで、いつもいつもレポートに追われていて、勉強しないで1日でも過ぎると罪悪感いっぱい。不器用な人間なもんで、何か1つのことに向かって頑張っている時にゃ、うまく他のことが出来ない。だから、私生活の部分の自分を消してきた。というか、すべてに余裕がなくて、私生活が持てなかったんだよね・・・。学校で勉強して、家に帰って勉強して、暇な時間はクリニックにいて、休暇には獣医実習をして、と。テストの前は、一般の人とは会話も出来なかった。獣医学と違うことを喋ったりすると気が緩んで、せっかく必死で暗記したことが頭から抜けてしまったから。気が散るので、音楽なんかも聞けなかったしテレビも見たことなかったなぁ。毎日学校から帰ってきてから夕方は寝て、夜中は徹夜で勉強した。最後の年は、本当に卒業出来るか自分に自身がなくて夜中に泣き、テストの2時間前に緊張から嘔吐した。知らないうちにストレスから髪の毛をかきむしるまでになっていて、これ以上追い詰められたら頭がプッツン切れて、正常状態に戻れなくなるんじゃないかと何度も思った。はっきり言って、精神的にめちゃめちゃだった・・・。

でもね、そんな辛いことでも、別に無理やりとか嫌々やってきた訳じゃないんだな。ただ自分をギリギリに追い詰めるそういうやり方でしかやっていけなかったから、そうしてきただけ。一度リラックスしながらやってみたら、案の定、追試になった(笑)。だからね、そういうやり方でしか、留年なしで卒業出来なかったわけよ。獣医学が好きだからやってたし、自分の為になったからクリニックや実習に行っていたし、自分に良かれと思ってやっていた。おかげで他の生徒より手術とか出来たし、いいこといっぱいあったと思うし。でもね、気づいてしまった。卒業して、勉強という部分の自分の生活がなくなった後、私生活の部分が全くないじゃん・・・ってこと。あんなに私生活の部分を邪魔に思って自分から消していたんだから、当たり前と言ったら当たり前なんだけど、さすがにハッっとしてしまう(続く)。