獣の女医 in アフリカ

12月9日

こっちでは、ずっとキャンプ生活しております。ゾウの移動とかの時も、いつもテントを張って寝てるので慣れていたんだけど、今回はかなり怖い目あってます(涙)。ゲートの近くにすむレンジャー達の家からかなり離れたキャンプサイトに、一人でヘボイちっこいテント張って寝起きしてるのね。まぁ、テントなんて布で出来たもんだから、何か起きたら何の防御にはならないんだろうけど、人間ってのはおかしなもんで、ただの布でも家だと思うと安心しちゃったりするわけですよ。そして、自分がただの布に包まれているだけだと思い知る瞬間、それは夜中に近くで動物の鳴き声なんぞ聞いて起きてしまった時。昨夜12時ごろ。まさにその恐怖の瞬間がやってきました。3日ほど前にハイエナらしきものがテントの臭いをフンフン嗅いでいってかなりギョッとしたけど、そんなレベルの恐怖感じゃないっす。めちゃくちゃでっかい声が頭のすぐ近くで聞こえたのよ。

「ギャォォー!!!ギャォォー!!!パォォーン!!!」

ゾ、ゾウ・・・・(硬直)。

叫び声は若いゾウが遊んでいるっぽいが、よく耳をすましてみると、四方から静かに草が踏まれる音と「ゴロゴロゴロ・・・」というホースの中を水が通っていくようなでっかい音が聞こえる。む、群れに囲まれたぁ〜〜・・・。人間、本当に恐怖を感じた時って、声が出ないのね。ただ黙って、恐怖で硬直するのみ。テントのすぐ横に車を止めているので非難しようかと思ったけど、テントから急に出てゾウを驚かしてしまった時のことを考えると、絶対に息を殺して彼らが通り過ぎるのを待つ方が正解と判断。私ゃ何も悪いしないから、静かに草でも食ってどっか行ってくれっ!暗闇で何も見えないのがまた恐怖感をそそる。ゾウに踏みつけられたら何も意味がないのだろうが、なぜかいつものくせでメガネをかける私(なぜ?)。右手には日本で通販で買った防犯グッズのスタンガン、左手には通販のおまけでついてきた唐辛子スプレーを握り締め、はたから見ればかなり笑える。「75万ボルトの威力!」などと書いてあったが、さすがの75万ボルトもゾウの群れに囲まれてしまった今となりゃ、何の心の支えにもならんわっ!(泣)ずっとテントの周りでゾウが動いたり息をする音がしている。ま・・・、まじめに怖いっす!!すると、手がかすかに震えて、「バチバチッ!」。思わずスタンガンのスイッチを押してしまったぃ・・・。途端にゾウの動きが完全に止まる。沈黙・・・。さらに沈黙・・・。ゾウをかなり緊張させてしまったのが、雰囲気で感じられる。あすかのバカバカバカ!なんでこんな時にスタンガン鳴らすのよっ!?

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結局、ゾウ達が去ってくれたのは、その約1時間後(3時間ぐらいに感じた)。そして、ゾウ達と入れ替わりに、またまたテントのすぐ横で「キュッ、キュッ、キュッ」という草を引きちぎる音が聞こえ出した。おまけに、「ギュッギュッ」と草を蹄で踏みつける音までする。ま、またぁ・・・??音の大きさから言って、シマウマでもヌーでもない。かと言って、カバが草を食べるほど大きな音でもない。ひょっとしてひょっとすると・・・・バ、バッバロー?!(大泣) あまりの恐怖心についに諦めが入り、手の震えもなくなってしまった。も〜〜、どうにでもしてぇ〜〜!!バッファローが30分後に通り過ぎた後、即効車に移動して狭い車内で2時に消灯。その後、車の近くでライオンが「ガルガル」言いながらカバを追いかけていたらしいが、疲れていたので爆睡してて気がつかなかった(後でレンジャーに言われた)。こんなに恐怖感を感じたのは、かなり久しぶり。

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