獣の女医 in アフリカ

12月24日

福ちゃんは、生きて私の元には帰ってきてはくれませんでした。うちの庭のゴミを焼く場所に腐敗した死体が投げ込まれていました。たぶん場所から言って、隣の家の人しか投げ込まれる場所じゃないです。こんなに感情的で自分のペットに対してはボロボロになってしまう私ですが、これでも新米獣医です。ちゃんと自分の愛する猫に何が起きたか調べました。それが今の私が彼女に対して出来る最後のことだと感じたから。福ちゃんの死因は犬に殺されたものでした。耳、頬、腹部、臀部に犬歯の跡がありました。死亡時間は3日ぐらい前だと推定できます。福ちゃんは3日前までうちに帰ろうと頑張っていたんだと思います。痩せていなかったので、自分でハンティングして食べていたのでしょう。なかなかうちへの帰り道が分からなくて迷っていた。そしてやっとうちの傍まで来た時に犬に襲われ、隣の家の庭で死んだ。隣の人は自分の家の庭に死体があってびっくりしたので、うちに放り投げたと思います。福ちゃんは、最後にやっとうちに帰ってきてくれました。福ちゃんをお腹の中から取り出したのは私、ちゃんと最後まで自分の手で葬ってあげたくて、庭で焼いてあげました。悲しいです、悔しいです。でも、もう起こってしまったことなので、何も出来ません。残されたトラちゃん、ヤマト、コユキ、シノ、ムサシ、マイレとマリモと共に頑張っていくしかありません。福ちゃんが私に教えてくれたことはいっぱいです。胎児を育てる大変さ、命の尊さ、生命の強さ、猫の愛らしさ、猫科内科の難しさ、すべて彼女が私に教えてくれたことです。ありがとう、福ちゃん。そして、さようなら、福ちゃん。もっと早く見つけてあげられなくて、ごめんね・・・。もう頑張らなくていいから、天国で安らかに眠ってください。

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