3月11日
昨日の夕方、ゲートに2人のケニア人のオジサンがセダンに乗ってやってきた。この季節にセダンごときでこのマラに来るとは、なんつ〜、チャレンジャー・・・。
「すみません、マサイマラという町はどこですか?」(オジサン)
はっ・・・???ま、町ぃ〜・・・?(レンジャー軍団、絶句)
「今、視界に入っている景色、全部マサイマラですけど・・・」(レンジャー)
「えっ?マラって町があるんじゃないんですか?!今日はそこに泊って明日ナイロビに帰ろうと思っていたんですけど」(オジサン)
地平線続くサバンナをボーっと眺めるオジサン達と呆れるレンジャー達。こんな漫才みたいな会話初めて聞いた。結局、オジサン達はマサイマラという町がなかったので、ロルゴリアン、キシー経由でナイロビに帰ることになった。雨季はセダンじゃパークを横断するの無理だよ。マラリアンタ経由でも岩だらけだからセダンじゃ無理だしね。
ずっと続いていた雨だけど、昨日は珍しく降っていなかった。すると「ウォッ、ウォッ、ウォッ」。おぅ、雨が降っている間には聞こえなかったライオンの吠え声が闇夜に響きだしたぜぃ。やっぱ、結構近いし・・・。でもね、不思議なんだけど、ジョイス博士と一緒にゾウと時間を過ごした今は、近くでライオンの声を聞いても以前みたいにギョッとしなくなった。何でだろう。こないだチビ・テントをゾウで囲まれた時は心臓が止まりそうにびっくりしたけど、ジョイス博士にゾウが何を話しているか教えてもらってから、動物の世界っていうものをもっと理解出来たような気がする。テントの回りで出していた声も、ただゾウの家族がお喋りしていただけと、今では分かったし。ライオンの遠吠えも、ただお互い遠くのライオン同士で会話しているだけのものだから、びっくりすることもなくなった。まぁ、昔から動物学的な理屈では分かっていたんだけど、アンボでのゾウとの時間がなければ、それを体と心で感じることは出来なかったような気がする。分かっていても一人でテント暮らししていると、夜動物の鳴き声が近くで聞こえるとびっくりしてしまったところがあったからね、やっぱ。ちょっとだけ心が強くなったかな、と感じた夜でした。