獣の女医 in アフリカ

11月8日

昨日の深夜12時に知り合いのマサイのオヤジが泥酔して、懐中電灯なしでうちにやってきた。

「家まで送ってくれ〜〜!」

ざけんなぃ・・・。っていうか、今、何時だよ?!

「お宅んち、森の向こうでしょ。私の車ね、調子悪いんだって」

「じゃあ、アスカリを貸してくれ。一緒に家まで歩いてもらう」

っていうか!50メートル先でゾウがバキバキ木を折ってんのが、聞こえてないのっ?!

「うちで寝るか、カワイのバーに戻るか、どっちかにしなさいよ。こんなにゾウがいるんだから、殺されるよ!」

まともなアドバイスをしてあげたのに、彼は全然聞き入れない。勝手に暗闇の中に消えてしまった(アスカリと私、呆然)。真っ暗の森を見つめながら耳をすますと、

「キェッ!キェッ!」

いきなり、モラン(戦士)が踊る時の奇声が聞こえてきた。アスカリが私の顔を見て、

「ヘッ!アナ・クラ・モリ・・・」(げっ!気合いを入れてやがる・・・)。

気合い、入れんでもよろしいっ!

「アタ・クファ」(奴、死ぬぞ)と、心配顔のアスカリ。うん、分かってるって。でも、本人がうちに泊まるの拒否してゾウの森を強行突破してるんだから、私の責任じゃないし・・・。でも、一応、森の向こう側の彼の弟に電話してあげた。「アンタの兄さんが酔っぱらって森を突破しようとしてるから、叫び声が聞こえたら助けに行ってあげてね」と言うと、「酔っぱらいだから、放っとけ」だって。兄弟がそう言うのなら、いいっしょ。

次の日、ちゃんと彼は生き延びてました。「いや〜、悪運強いね、アンタ」と言うと、「森に入ってからかなり迷ったんだよ。どうやって家に着いたか、よく覚えていないんだよね・・・」だってさ。

二度と飲むんじゃありませんっ!