6月30日
真実を報道するのは非常に難しいな〜と、改めて考えされられたことがありました。つい最近日記に書いた「フューラダン問題」についての、BBCのニュース。記事の一つ一つのセンテンス自体は嘘を言ってはいないのだけど、違う場所で起こった話をうまくつないでいるのであるので、どうしても「マサイマラのマサイが家畜を襲うライオンを毒殺している」という印象を受けてしまうので、マサイたちが気分を害してしまった。
1「ケニアでは、遊牧民が害獣コントロールの手段として、有害な農薬フューラダンを使いライオンやヒョウを毒殺しているのが問題になっています」
2「マサイランドではライオンが100頭以下しか残っていなく、絶滅の危機におとされています」
3 「つい先日もこのパワフルな農薬が不用意に使用されたことで、世界的に有名なマサイマラ国立保護区の中でライオンが2頭死ぬというケースがありました」
この3つのセンテンスを続けて読んだ後、詳しい内容を知らなかった人は、10人中10人、「マサイマラ国立保護区でマサイがライオンを毒殺した」という印象を受けてしまっていた。
解説すると、1 と 2 は、アンボセリ国立公園とチュールー・ヒルという場所で起こった出来事である。「アンボセリ・マサイ」と「チュールー・マサイ」は、しょっちゅうライオンやハイエナを毒殺していて、現にこないだ私が訪れたチュールー・ヒルでは1000平方キロメートルの土地に16頭のライオンしか残っていなかった。そして、3 は、実際にマサイマラで起こったことだが、ロッジが農薬使用してライオンが死んだ訳であって、「マラ・マサイ」は何も関係していない。関係していないどころか、2月からライオンやヒョウなどに家畜を殺されまくっているが、経営困難なマラコンサーバンシーをサポートして「家畜の損害賠償」なしの状態をずっと我慢してくれているのだ。若者が害獣のライオンやヒョウを殺すと大騒ぎしているのを年寄りたちが長老会を開いてなだめているのである (続く)。

チュールー・ヒルで毒殺されたメスのライオン。
マサイマラでの私の写真コレクション♪

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* 第3回目の募金(2008年5月15日)
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