獣の女医 in アフリカ

4月26日

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ハナ問題でバタバタしている時、早朝ライオンの赤ちゃんがレンジャーに保護され、私の元にやって来ました。雌ライオンの群れが1日以上見当たらなく、小さい赤ちゃんの横に雄ライオンがぴったり寄り添っていたらしい。そして、なぜか赤ちゃんを噛んだ後、その雄ライオンもその場を去り、赤ちゃんだけ残されたので保護されたそう。政府の野生動物獣医さんが次の日まで来れないので、それまで私が面倒を見て欲しいとのことで、私の元に連れて来られたらしい。布で包まれた物体を開いて見てみると、うちのヤマトぐらいのサイズのライオンの赤ちゃんが出て来た。ちっちゃい!!目もかすかにブルーがかっているので、生後10日ぐらいだろうか。こんなに小さいライオンの赤ちゃんを抱っこしたのは、初めてだった(でっかい生きたライオンも麻酔で寝たの以外は触ったことないが)。うぉ〜〜〜、どうしようもないぐらい、かわいい〜!腕の中にすっぽり入るライオンの赤ちゃんを抱っこした時、一瞬、このまま連れて帰ってしまいたい衝動にかられそうになるほど、愛らしい・・・。

しかし、このかわいい赤ちゃんは、ひどい怪我を負っていた。息の仕方を見ると、どう見ても生き延びれる気配がない。ウィルが、「頭を動かせているから、大丈夫だよ!」って、あの〜、それって、息が出来なくなって苦しいので頭がやたら揺れてるだけなんすけど・・・(汗)。私が数々連れて来られた瀕死の野生動物の赤ちゃんの死ぬ前の様子と全く同じ。あちらこちらに噛み傷があって、背中の背骨は見えるし、気管支も見えている。結局、私の家から点滴やら哺乳瓶やらを持って来てもらう間に、どんどん消えるような息になり、薬箱が到着したと同時に息を引き取ってしまいました。政府獣医さんに電話して、「明日まで持たなかったよ、ごめん。解剖してサンプル採集する?」と聞くと、内臓のサンプル全部欲しいという。解剖の結果、雄ライオンが噛んだ時のものだろうと思われる、胸部に大量の体内出血が見られた。


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