獣の女医 in アフリカ

3月2日

先週のJMMの「マサイマラ・リポート」から引用

JMMの記事でも何度か指定しているマサイマラの問題、「クロサイの森の危機」だが、先週と今週合わせてもケニアの新聞「Star」に合計4回、そして、イギリスの新聞「Telegraph」「Independent」でもこの問題が取りあげられている。アン・ローズさんの署名運動も 3,415人にもなっている。

先週、問題になっているツアー会社「SOMAK社」が、AITO (Association of Independent Tour Operators)のプレッシャーを受け、ケニアのツアーオペレーター宛に手紙を出した。内容は、「somak社は、Ashnil Hotel Ltdの建設するロッジのセールスをしない」というようなものであった。そして、その日のうちにsomak社のHPから Ashnil Mara Campのページが削除された。Somak社はAshnil Hotels Ltdとは関係のない会社だという主張がされているが、Ashnil Hotels LtdはSomak社のディレクターである、ソファット夫妻がオーナーである。ケニアの登録住所も、「Somak House」とSomak社と同じ建物内にあり、「Ashnil」という名もソファット氏の息子「Ash」と「Anil」を引っ付けたものだという。これでもAshnilとSomakが関係ないと言い張るのだから、開いた口が塞がらない。

新聞での自然破壊の現状の暴露、そして、続く署名活動もむなしく、ロッジ建設はいっこうに止まることはない。マサイマラの上空を飛行機で通る機会があったので問題のロッジを上から見てみることが出来たので写真を撮ってみた。ロッジ建設現場は私が以前見た時よりもさらに倍の大きさになり、コンクリートを敷き詰めてプール建設などが進んでいた。上空から見る現場は、木が切り倒されてしまって大きな森にポッカリ穴が開いたようで、見ていて胃がムカムカしてしまうほど気分が悪い光景だった。

新聞の記事が出てすぐ、ナロック州のワーデンが、「極秘のマラのクロサイの人口情報をプレスに流した」と抗議のレターが、元クロサイ・モニタリングチームのヘッドであったレンジル氏宛てに出された。クロサイの人口がなぜ「極秘」なのか?そして、抗議レターに添付された彼のリポートは現在のクロサイの人口は減少していないと主張するものだった。興味深いのは、このロッジ建設をプッシュするつもりのリポートの一番最初のページに書いてある文章である。

「マサイマラのクロサイの人口は、70年代から環境の変化、保護区管理の体制の変化により減少してしまった。クロサイの密猟は保護区のセキュリティー改善により多少復活したが、クロサイの人口は90年になっても完全な復活はしていなく、40頭ほどしか残っていない。このクロサイの人口の減少の他の理由は、森林の減少、生息地の変化(分離と減少)、保護区内に入ってくる家畜の影響やゾウによる森林破壊にあると思われる」(Mukinya, 1973; Walpole et al., 2001; Okita et al., 2007)

自分のリポートでクロサイの人口が完全復帰出来ない理由が、「森林の減少」と「生息地の変化(分離と減少)」と、はっきり書いておいて、なぜマサイマラ最大のクロサイの森のど真ん中でのロッジ建設をサポートするのか?

絶滅動物のクロサイが完全にこの地球からいなくなってしまう前に、消費者である観光客が「Enough is enough with the irresponsible tourism」(無責任な観光はいい加減にしろ)と声を合わせて、戦うべきではないだろうか?

アン・ローズさんの「クロサイの森を守る為の署名運動」にぜひ参加してください!


あすかさんの野生動物写真コレクション♪

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* 2009年5月29日現在の延べ寄付金額 
・・・・・ 14,418,854円

* 目標金額(約半年間の活動資金)
・・・・・15,000,000円 

* 皆様のご協力のお陰で目標金額達成に近づけていることに、とても感謝しております!

*募金の仕方と現在までの募金者リストは、こちらのリンクから!

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マサイマラのクロサイを救おう!(アン・ローズさんの署名運動)

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