獣の女医 in アフリカ
5月30日

今週は直腸検査っす。牛のウンコだらけの私。自分が、臭いぜ・・・。でも、ウンコ臭くなっても、検死より百倍マシ。今日は寒い日なので、直腸がやたら暖かかった。今日の牛はやたら力む牛が多くて、手が棒のようになったし・・・。手は締め付けられて麻痺しそうだし、疲れて手が動かん!

福ちゃんの鳴き声を真似してか分からないんだけど、あくびをする時に「ミャー」と鳴く子犬を発見!子犬達の場所からミャーという鳴き声が何回か聞こえたので、びっくりして行ってみると、子犬が一匹あくびをしながら「ミャー」と鳴いてました・・・。いったい、我が家はどうなってるんだぁ〜?福ちゃんも耳が聞こえるようになったら、ワンワン鳴くようになるのかしら・・・?今日は、5匹の子犬のうち一匹、新しい家にもらわれて行きました。初めての一人の夜。寂しいだろうけど、頑張れ、ワン子!



5月29日

朝から晩まで、講義ノートの復習で頭が痛い。講義ノート、ありすぎだっつ〜のっ!!そうそう、福ちゃんの歯が生えてきた〜。産まれてから3週間たってやっと歯が生えてきたってことは、やっぱり1週間未熟児だったみたい。子犬達は、パワー炸裂したまま。すごい元気。太陽が照って暖かい昼間はウンコとかオシッコすごいので、ベランダにワラひいて遊ばしてる。夕方から朝までは、おうちの中。朝6時になると、お腹減ってギャオーギャオー!!すごい声上げて吠える(怪獣かい?)。部屋の中に入っていくと、5匹で弾丸のように飛んできてじゃれるので、も〜、大変。ヤマトは完全に育児疲れ状態。子犬の部屋に顔を出すと、5匹に「ミルク〜!」と追いまわされてる始末。もう歯が生えてて痛いので、おっぱいあげるのはイヤみたい。子犬が来ると逃げ回って、静かな所で福ちゃんと寝ています。

yamato.jpg
疲れたよぉ・・・。



5月28日

dogcat.jpg
うちの母が「結構、こういうケースあるみたいね!」とネットで見つけた写真を送ってきてくれた。

世の中、不思議だな〜。というか、未熟児で産まれて(勝手に取り出されたとも言う)、犬と人間のママに育てられて、育っていく福ちゃんの生命力に感動してしまう。あぁ、生命って、すごい。



5月27日

猫犬が本気でヤマトのおっぱい吸ってるのを発見。実際に乳飲んでいるかは分からないんだけど、おっぱいくわえてるのよね・・・。初めて見た時は、かなりびっくりした。犬の乳飲んで、なんか問題起こさないのかな・・・?でも、別に何も影響していないみたく、いたって元気なので実際飲んでいないのかもしれないけど。目が開いても、あんまり見えていないようだったけど、どうやら目が見えている兆しが!人の指に猫パンチっぽい動きで触ってくるのね。今年は、遥々ケニアまでやってきた幸福を呼ぶ招き猫の年!(よく分からない人は1月4日の日記参照)。猫犬の名前は、「福ちゃん」になった。

neko6.jpg
毎日ヤマトと一緒に寝てる、福ちゃん。

neko7.jpg
ギョェェ〜!!

(明日香にいじめられる福ちゃん。じゃなくて、ミルクやりのために起こされて暴れまくる福ちゃん。)



5月26日

子犬パワー炸裂!ワン子達は、最近、手にあまりまくるパワーで家中を走り回っております。2匹は食ってばっかりであんまり世話やかないんだけど(やたらデブ)、後の3匹がすごい勢いでいろいろなものを破壊してくれてる。床においたバックとか、ボロボロ・・・。おまけに、私が歩くと後ろから3匹でチマチマ走ってついてくるので、踏んづけそうで怖い。籠に入れても、飛び出てくるし、も〜、コントロール不可能。まだ段差を下りれないので、台所、玄関、廊下、ベットルームの探検ごっこに没頭。探検ごっこはえぇ〜が、探検ついでにいろんな部屋にウンコとオシッコ残して行くのやめてくれ〜・・・。

neko5.jpg
最近の猫犬。目が開いてかわいらしくなってきた。でも、まだ耳は開いてない。ヤマトが子犬のじゃれ合いから猫犬をレスキューして、いつも学校から帰ってくると訳のわからない場所に寝かされてる。→ソファーとか私のベットとかにいたりする。



5月25日

昨日は検死がなかった。素敵!小動物クリニックにいたけど、おもしろいケースもなく、クリスティーンとお喋り。

「ケニア人って、とてもナチュラルな人達だと思わない?」(クリスティーン)

「う〜ん、どういう意味でナチュラルなわけ?」(私)

「だって、そこいら辺でオシッコとかしてる人、多いでしょ。」(クリスティーン)

「それって、「ナチュラル」って言うの・・・?」(私)

「よく分からないけど・・・。」(クリスティーン)

「どうでもいいんだけどさ、男は分かるんだけど、何でケニア人って女も立ちションするわけ?」(私)

「あはははは!でも、うちの田舎(メルー)のおばさん達の間とかでは普通だよ。」(クリスティーン)

「いや・・・、普通ね、女は立ちションってしないと思うけど・・・。」(私)

「だって、トイレないじゃん。ブッシュだったら、立ちションしかないでしょ。」(クリスティーン)

「足とかに、オシッコたれないわけ?」(私)

「小さい時からやっているから、ちょっと腰を前にしてすれば大丈夫だよ。」(クリスティーン)

「あなたも、してるんでしょっ!」(私)

「しないわよ〜(笑)。」(クリスティーン)→ホントか?

女の立ちション。ケニアの長距離バスとかでの路上オシッコ・ストップで、男も女もみんな立ちションしているのよね〜・・・。今でも女の立ちションってのはカルチャーショックっすよ。ケニア生活長いので便座を使わずにスクワット状態でトイレすることはできても、立ちションだけは、まだできん(ていうか、できんでえぇ)。



5月24日

nekoyama.jpg
ママの背中でグッスリお寝ね♪きゃ〜、ヤマちゃん、ラブリ〜♪

出産後ガリガリに痩せていたのが、ヤマちゃんの普段の体型に戻ったようで、うれしいわ。→ 豊満ボディー(通称:戦艦ヤマト)。



5月23日

ぐぇっ、今週は、検死ローテーションだ・・・。しかも、週末明けの検死!金曜から腐敗した死体を月曜に開ける時のアンニュイさは一般人には理解不可能なはず・・・。サイズ的に牛がイヤ・・・。腹膜開けた途端に飛び出る第一胃!それを開けると、部屋中に充満する脳天突き破るメタンガス!(目も痛い) そして、小腸から大腸開ける時の異臭!検死、出来ることなら死後3時間ぐらいまでに死体持ってきて〜。提出しなきゃいけない数の検死リポートはもうすべて書いたから、絶対に今週は検死リポート書きたくね〜。っつ〜か、書かんぞ〜。

そうそう、以前、象の検死をした知り合いが、すっごい目にあったらしい。あまりにも皮が厚くて、パンガ(ナギナタみたいなナイフ)で切ったら、胃が破裂して、胃の中身が爆発したらしい。彼は頭のてっぺんからつま先まで、半分消化したヘドロかぶったとさ。水ある場所から2時間ぐらい離れたブッシュだったので、洗い流すことも不可能。あまりの臭さに、彼一人だけ車の荷台に乗せられて帰ったらしい。あぁ、獣医の仕事って、グロい・・・。



5月22日

猫犬、目が開いたけど、まだ少し妖怪チック・・・。いったい、いつになったらかわいくなるのか・・・。産まれたばかりの時の猫犬を見たAさん、「恐ろしくて、3日寝れなかったわ!」だって。確かに妖怪だったからな〜。まじでミルクやってて、全然かわいくないし。なんか水木しげるの漫画に出てきそうな、触ったら呪われそうな物体だったもん。ホントに、エグかったっす。でも、最近ではミルクを飲む力も強くなったし、ゼンマイみたいな動きだけどはいずり回るのもうまくなった(体が宙に浮くはいずりスタイルに進歩)。

neko3.jpg
妖怪から育てた私にとっては、これでも、ずいぶん見れるようになったんだから!

時々、犬猫がミャー!とすごい声を上げる時があって、慌ててバスケットに行ってみると、子犬達が猫犬を集団リンチ(じゃれ合いらしいんだけど、リンチにしか見えん)。じゃれる子犬のおかげで、耳、ひじ、しっぽと、怪我だらけ(ちょっとの傷もすぐ炎症してしまうので、初乳飲んでいないから免疫低いんだと思う)。「怪我させられるから」と、子犬達から離すと、猫犬はパニック状態。ゼンマイ歩きで、ミャーミャー泣きながら兄弟達を探し続ける(何だかんだ言っても子犬達の間にいるのが好きみたい)。猫に育てられていたら経験しないような、ハードコアなライフを送っています。頑張れ、猫犬!(じゃれ合いが、あまりにひどくなるとヤマトが犬猫をくわえて、どっかに移動して2匹で寝てるけどね)。

neko4.jpg
ヤマト・ママのおっぱいの下は、猫犬のお気に入り♪



5月21日

そうそう、例の子猫は1週間ぐらい早く産まれた未熟児だったみたい。おとといやっと目がうっすら開いた。最近は子犬がでっかくなり歯も生えてきたので、じゃれられるのもかなりしんどいみたい・・・。

nekoinu.jpg
でも、まだブルーかかって何も見えていないみたい。こいつは無愛想、いつでもそっぽ向いてる。

yamainu.jpg
子犬に混じってヤマトの腰の下にいる灰色の物体が、猫犬。



5月20日

ノンストップ回診5日目。も〜、体力的に限界。しかも、今日はやたら暑くて、日射病で頭ガンガンして最悪だ。5時半に終わったけど、週末返上での回診はやめた、やめた!(老体にムチ打ってやるのは、無理っす)。今日の車での話題は、「タンザニアみたくスワヒリ語で、すべての授業を出来るか?」(ケニアは英語とスワヒリ語が共通語。タンザニアはスワヒリ語のみが共通語)。「繁殖学の授業もスワ(スワヒリ語の略)で教えれるか?」という質問に、オンゲリがトライしてみた。

「バーダ・ヤ・ク・ジ・パカ・マジ、ウタ・パカ・サブニ・クァ・ミコノ・ヤ・クショト(腕を水でぬらしたら、左腕に石鹸をつけなさい)。ハラフ・ウタ・インギザ・ミコノ・ンダニ・ヤ・ムクンドゥ・ザ・ンゴンベ・ポレポレ(そして、腕を牛の肛門にゆっくり突っ込みます)。ウタ・シカ・マウエ・ヤ・キキケ・・・(子宮口をつかみ・・・)。」 

と、永遠と続くのだが(後は単語難しすぎて忘れた)。途中で、みんな笑いを堪えられずに大爆笑!スワヒリ語での繁殖学講義って、まじで卑猥だぁ〜!!英語や日本語での説明より、何倍も卑猥。こりゃ、いけません。スワヒリ語での繁殖学講義は、ダメ、ダメ!独学で適当に覚えた明日香さんのスワヒリ語。最近学生ばっかとつるんでいるので、シェング(若者のスワと英語まざったスラング)入ってるって噂。別にスワヒリ文学やってる訳でもないし、ナイロビにいたらスワヒリ語はこれ以上は上達しそうもないので、卒業したら、昔断念したマサイ語でも真面目に勉強始めよっかな・・・。96年にマサイランドにいた時は、簡単な会話分かっていたのにさ。最近じゃ〜、かなりの勢いで、マサイ語能力低下。マサイ同士の会話中、相手の話している単語がいくつか分かるぐらいが精一杯・・・。まぁ、スワヒリ語も4ヶ月ぐらいで喋れるようになったし、マサイランドにでもしばらく行けばマサイ語も分かるようになると思うけど。



5月19日

今日もご飯抜きのノンストップ回診、夜8時半まで!死ぬほど疲れた〜。朝は、小動物クリニックで、すっごいもの見ちゃいました。なんと、トタン屋根の鉄板で頭と首を切った犬。首の後ろから目玉の上まで、全部頭皮がそぎ落ちて、たれ下がってた・・・(頭蓋骨全部丸見え)。首の回りも、頸静脈は外に出ているわ、気管支は切れているわで、すごい怪我。それよりもすごかったのは、以前断足した犬と同じで、皮膚が腐り落ちていたこと。

sx2.jpg
こんな感じに、頭皮と首の回りがすべて腐ってんのよ〜・・・。生きている動物から発する臭いとは思えないほど、すっごい腐敗臭。すげ〜、臭い!飼い主は、「おとといの夜に怪我した」と言っていて、「おとといの夜に怪我したなら、なぜ昨日つれて来なかったんですか?」と聞いても、「昨日は気がつかなかった」(それならなぜおととい怪我したの分かってんだ!)。後でクリニックの人に聞いたら、先週の土曜日にクリニックに「犬が怪我した」と電話した人と同一人物!怪我してから、6日もたってんじゃん!どうりで皮膚が腐り落ちてる訳だよ・・・。頸静脈も腐敗して灰色に変色、首の組織も半分ぐらい腐り落ちているので、怪我したその日ならなんとかなったかもしれないけど、今の状態は手術で治るケースじゃない・・・。その犬は、その場で安楽死されることに。「申し訳ないんですけど、これは手遅れです」と言うと、

「アイ〜、ウ・ドゥンゲ・シンダノ・ア・ポーネ (え〜、注射して治してよ)。」

注射して治せって・・・、ア、アンタ・・・。6日間もほうったらかしにされて、頚動脈腐ってんだよ・・・。魔法の薬じゃないんだから、治るわけないでしょうが・・・。先週の土曜日から6日もの間、生きていただけで奇跡的な犬だと思った。それと同時に、どうして頭と顔の皮が剥がれて首が腐り落ちている飼い犬を放っておける人がいるのか、理解できん。ケニア人に飼われる犬とロバには、死んでも絶対に生まれ変わりたくね〜。



5月18日

今日も10時から7時まで、ノンストップ回診。キセリアンから、イースト・リー、リムル近くのレッドヒルまで回ってきたよ。イースト・リーで子豚の去勢をしたんだけど、うちらは激怒したお母さん豚にすごい勢いで追い回される始末。ブキブキブキ〜!とすさまじい声を上げて、まるで物の怪姫のシシ神様のように、うちらに向かって突進!「ぎょぇ〜、ママが来る〜!」 まじで、怖ぇ〜!壁に登る奴やら、塀に飛び乗る奴やら、母豚に追いまわされてグルグル囲いの周りを全力疾走する奴やら・・・。恐ろしい経験だわ〜。



5月17日

今日の回診は、乳房炎と人口受精で、あんま面白いケースなかった。人口受精の時に直腸検査用手袋つけようとしたら、先生に「インギザ・ムコノ・カブ。ヌカ・カマ・ンゴンベ(素手で入れなさい。牛臭くなりな)」と言われ、言葉通り牛臭い一日を過ごしました・・・。

ところで、金曜から今日まで、3日間も先生が朝の授業に来ないっす。先生さんよ〜、授業さぼるなら、最初っから来ないって言ってよ。そしたら、もう少し遅くまで寝れるからさ・・・。



5月16日

今週は、救急ユニットのローテーション。朝10時から回診始まって、終わったのは7時!まじで、疲れるわ〜。キトゥスルに始まり、カレン、カワングワレ、ンゴングまで回ってきた。カワングワレの牛は、釘とか飲み込んで、第2胃から心臓につきささるTRP(Traumatic Reticulopericarditis)の典型的なケースだった。4週間前から、自称ドクターが治療していたけど、全然治らないのでうちの大学が呼ばれたらしい。TRPは、ナイロビ内でよく見るケースだから、ブヨブヨに水ぶくれした胸、弱った心臓、水下痢などで、すぐ分かる。「これは治せる病気じゃないから、肉として下ろした方がいいですよ」と飼い主に告げると、いきなりおばあちゃんが泣き出してしまった。「4週間前から、6000シルも薬代使ったのに!」と号泣。

ケニアにはアニマル・ヘルス・アシスタントというコースを取って、勝手に「ドクター」の名を使って、動物の治療している人がいっぱいいる。抗生物質とかを打つぐらいの知識しかないのだが、治療費が獣医より安いので農家の人はそういう人達を呼んでしまうことが多い。彼らの適当な治療によって、農家の人は返って高くついているような気がする。



5月15日

日曜だと言うのに、別に何も面白いこともなく、机に向かって外科の復習で一日が終わってしまった。かなし〜・・・。



5月14日

今日は、久しぶりにハーリンガムの女友達と再会!いや〜、最近忙しくて全く会えなかったから、楽しかった。少しは息抜きも大切なんだけど、今は全然時間ないからな〜。



5月13日

今日は、牛の第一胃手術で、私は執刀医。おとといングヒュー先生に口答えして、ブラックリストに乗っていたので、今日は黙って手術しなきゃと思っていたら、あら!ングヒュー自身が麻酔の時にしでかして、今日はずいぶんナイスガイだった。自分で失敗しちゃったら、生徒怒鳴りつけれないからね(笑)。

例のごとく普通の麻酔薬の量じゃ効かないうちらの牛、オサマ・ビン・ラディン。やってくれたぜ、今日も。通常の麻酔じゃケロっとしていました。リグノケイン使った局部麻酔が効かないので、また違う方法で局部麻酔をすることになった。そして、ングヒューが局部麻酔を注射した途端、オサマがドターンとぶっ倒れた!リグノケインが血液内に入ってしまったのか?!と慌ててで抗ヒスタミンやらステロイドやら注射する。でも、いつまでたってもオサマはぶっ倒れたまま。オサマ、いったい、どうしたんだ??

「ケシラミン(鎮静剤)の威力ってすごいですね・・・」

大型動物厩舎のお世話係のカランジャが、びっくりして言った。え・・・、ケシラミン?!そう、ングヒューはリグノケインとケシラミンのボトルを間違えていた・・・(ボトルはそっくりだったけど)。牛はケシラミンにやたら弱い、オサマぐらいのサイズだったら、1.5ml で十分である。リグノケインだと思って注射したので、オサマに投与されたケシラミンは 10ml!!どうりでぶっ倒れるわけだ。局部麻酔じゃなくて、全身麻酔になっちゃった・・・。手術はうまくいったけど、結局、オサマは手術終わって3時間後ぐらいまで舌出して、ぶっ倒れたままでした。外科ローテーション最後の日は、とんだハプニングでングヒューの質問攻撃食らわず無事終わった。ラッキー♪



5月12日

早朝6時から人口受精センター!でっかい雄牛から精子を採集しているところを見てきました!いや〜、でっかいね〜、雄牛は。あんな角で、どつかれたら即死だよ。怖い、怖い。9時半になって「10時からクラスがあるから大学に帰らないと」とうちらが言うと、「え?精子採集に参加しないの?」と驚かれた。いや・・・、朝っぱらから精子採集は結構ですわ。っつ〜か、このサイズの雄牛に向かっていくのは、かなり危険よ、アンタ!ただでさえ牛が興奮してんのに、そこに100シルのプラスチックヘルメット防備だけで向かっていく勇気はありません(うちらが食肉解体場でかぶらなければいけなかったチャチいヘルメットじゃんよ!)。

AI.jpg
センターにいた獣医さんは、日本で福島やら岩手の人口受精センターに1年間研修に行っていたらしい。「日本のセンターと比べてどう思う?」と聞かれたが、「シジュイ・・・。ミミ・ニメ・イシ・ジャパン・パカ・ミャカ・シタ(知りません・・・。私は日本に6歳までしか住んだことないから)」。私ゃ、ジャパニーズ遊牧民だから、あんま日本のことは知らんっすよ・・・。



5月11日

今日の午前中は、去勢後の炎症起こした豚の手術でした(午後じゃなかった)。手術の途中で豚が暴れだして、60キロの豚を取り押さえるのは死に物狂い。全体重かけて抑えているのに、振り落とされる勢いだった。その手術が1時に終わって、1時15分から昼ご飯抜きで、犬の脾臓取り除くのと、胃を切り取るのと、大腸つなぎ合わせる手術。私は執刀助手で、執刀医はカレン。グループ6人で、犬2匹。犬一匹に執刀医、執刀助手、麻酔医の3人でかけもち。うちらの手術は出血も全くなく、1時間15分ほどで終わった♪先生が見にきたけど、うちらは何も文句言われず。すぐ隣のグループの方に行ってしまった。向こうのグループは脾臓取り除く時にかなり出血させてたみたいで、先生がいろいろ文句言ってた・・・。明日は朝6時に人工授精センターで雄牛から精子収集(朝っぱら精子収集かよ・・・)、午前中の手術は未定。午後の手術は犬の腰、太もも、膝の骨折手術。またランチ抜きになりそ〜・・・。



5月10日

今日は午前中は牛の目を取り除く手術で、午後はおヘソの炎症起こした子牛の手術。終わってから、くりぬいた牛の目玉を解剖してみて、目玉の奥の構造に感動。エメラルドブルーと蛍光緑で、キラキラ輝いて、まじ綺麗〜。家に持って帰ろうかと思ったけど、ホルマリン漬けにしたら色があせてしまうかもしれないのでやめた。うちらの今回の外科のローテーションの顧問は、ングヒュー先生。でも、彼、まじでどうにかして欲しい。すっげ〜、嫌味。手術中も口頭試験状態で、質問の嵐。答えられないと、「バカか、お前らは!」。私が執刀助手に入った時も、「お前は、まともな助手じゃないな」の一言。鉗子を渡すのが、1秒ぐらい遅れただけじゃんよ〜。見てろ〜、金曜日の牛の第一胃手術の時は、私が執刀医なので、文句言わせね〜!(ングヒューに文句言われないのは不可能に近いのだが・・・) 明日は、午前中は犬の脾臓取り除くのと、胃を切り取るのと、大腸つなぎ合わせる手術(私は執刀助手)で、午後は去勢後の炎症起こした豚の手術だ。なんか最近、忙しすぎる毎日で疲れ気味。

そうそう、2日ぶりに電気が戻ってきたと思ったら、また午後になって停電!まじでまともに勉強が出来ないから、いいかげんにしてくれっ!!



5月9日

この2日間、ずっと停電でした・・・。冷蔵庫の中の物が腐ったし、携帯の電源切れるわ、コンピューターのバッテリー死ぬはで、散々でした。でも、一番辛いのはランプの明かりでの勉強!すごい頭が痛くなるんのよね・・・。水問題はしょっちゅうだったけど、電気のあるありがたさに久しぶりに感動。

ヤマト・ママが養子にした子猫。まだ生きています。でも、ミルク飲むのがやたら下手。ほぼ無理やりミルクやってるので、ミャーミャー鳴きまくって拷問状態。別に嫌がらせしているわけじゃないんだけど・・・。ミルクやり始めて猫が鳴くとヤマトはパニック状態。終わった途端に、すぐ子猫をくわえてサッサと巣箱に戻してしまいます(もう完全子犬だと信じて疑わないヤマト)。

neko1.jpg
そして何の違和感も感じず子犬の間で熟睡する子猫。違和感を感じているのは、私だけなのだろうか・・・?

neko2.jpg
しかし、産まれたばかりの子猫って、かわいくね〜。なんか、妖怪っぽくない?子犬はもっとかわいらしい顔しているのに、目が開いたらかわいくなるのかな・・・。



5月8日

午前中、来週の外科ローテーションの手術の復習をしてから、マトレのクリニックに行ってきた。ブルドッグの去勢、歯の掃除、耳の掃除を終わらせて、猫の不妊手術をしてきた。猫のお腹を開いてみると、妊娠していた。取り除かれた子宮で帝王切開の練習でもしてみようかと思って、子宮を開けてみると、出てきた子猫は産まれたのと変わらないぐらい成長していた。しかも、生きてる!「まだ生きているんですけど・・・」と言うと、「飼い主はいらないみたいだから、後で安楽死させておいて」。タオルでゴシゴシこすってみると、ミューミュー言いだした。せっかく産まれてきたのにかわいそうだと思い、うちに連れて帰ってきた。3匹のうち2匹は、弱っていてに死んでしまった。

ミューミュー鳴いながら動く物体にヤマトは興味深々。子猫が鳴きつづけていると、そのうちヤマトは頭をくわえだした。猫の大嫌いなヤマトだから、噛み付くのかと思ったら、なんとそっと子猫の首をくわえて自分の子犬達がいる箱に連れて行ってしまった。そのままヤマトの好きにさせておくと、子猫の顔を舐めたりお尻を舐めたり、どうやら自分の子犬だと思い込んでしまったらしい。ヤマトが舐めつづけているうちに子猫も元気になってきて、スポイトで子犬用のミルクをあげてみると飲み込むまで元気が出てきた。子犬の間に小さな子猫もスースー寝ているのは、すごく不思議な風景・・・。



5月7日

「面白い皮膚のケースがあるよ!」とドクター・ギタリが電話をくれたので、学校のクリニックでの仕事が終わってから、マトレのクリニックに行ってみた。すると、「面白いケース」=「生きたままトゥンブ・フライの幼虫に皮膚を食い荒らされてる犬」だった・・・。うぇ〜。(トゥンブ・フライってのは、アブみたいな虫で、動物の皮膚内で幼虫が育つ)その犬の皮膚の腫れている場所をグイっとつぶすと、1センチぐらいのクリーム色のトゥンブ・フライ幼虫がウニウニウニっと出てきた。う〜ん、かなりグロい!体中、幼虫にやられていて、全部で30匹ぐらいいたよ・・・(全部ひねり出したっす)。

トゥンブ・フライの幼虫って、人間の頭皮とかも寄生するんだよね。外に干してた洗濯物とかに卵産んで、アイロンかけないで服着るとトゥンブ・フライの幼虫が皮膚から入ってしまうとか。だから、アフリカの人は必ず干した洋服にアイロンかけて着るらしい。



5月6日

今日、学校のクリニックに来た犬(ジャーマンシェパード)が私のホスピタルケース(入院から退院まで治療してリポートを書くケース)になった。オタフクみたいに頬っぺたが腫れていて、血の混じったヨダレをダラダラたらして、そのヨダレの臭いことったら!老犬で奥歯が腐っているんだもん、まじで鼻が曲がりそうだよ〜・・・。とりあえず炎症が少し治まったら月曜日に歯を抜くことになった。しかし、臭い!午後に犬の口の掃除をしたけど、まじで検死とはるぐらい臭いっす。犬も炎症で辛いんだろうけど、私も悪臭で辛い・・・。

そうそう、学校帰りにクリニックによって昨日怪我を縫った犬をチェックしたら、縫い跡も乾いて、ヨタヨタだけど歩けるようになっていた。すべて自分一人で手術した犬なので、回復に向かっているのが見れて、すごく嬉しい。



5月5日

今日は、めっちゃくちゃ疲れた・・・。学校のクリニックに5時までいて、その後、ドクター・マトレのクリニックに行った。6時に、「犬が喧嘩をして、大怪我した!」との電話が入り、6時半から手術になった。「じゃぁ、まかしたよ!」と、マトレは夜間の回診に行ってしまい、残ったのは私とドッグハンドラーだけ。おいおい、私一人にクリニック任せて消えないでくれる・・・?見た目にはそんなにひどい傷じゃなかったけど、中を開けてみると、びっくり!すっごい大怪我だぁ〜。

マイレの時のように皮膚下で筋肉組織が離れていて、大きなポケットのような穴が空いていて、どれもかなり深い。一番初めに縫ったのは、肩の上から皮膚下のポケットが脇の下まであった。次のは、腕の静脈の真上が全部はがれて、静脈をそっと組織で包むように縫う。その他にも骨まで出ている場所もあり、それもちぎれた筋肉全部縫い合わせる。そして、一番時間がかかったのが、首の付け根にあった傷。ピンセットを傷口に突っ込んで深さを調べてみると、どこまでも中にピンセットが入っていく。少し傷口を開いて中を覗いてみると、

「け、頸静脈じゃん・・・」

恐ろしいことに頸静脈が筋肉組織から剥がれて、傷口の真中にブラーンと電線のように宙に浮いて通っていた。「嘘でしょ・・・」。頸静脈はドクンドクンいってて、血が流れている。これを傷つけたら、一発でアウトだ〜。しかも、かなり奥まで筋肉組織が剥がれているので、頸静脈の下を縫わなければいけない。ちょっとでも手がぶれたら頸静脈切って犬が死んでしまうので、まるで爆弾解体するような心境。その他にも傷はいっぱいあって、結局2時間半かかって、合計150針も縫ったっす。いや〜、腰がおかしくなるかと思った。



5月4日

今朝、ムサシのウンコにチゴゼリー状態の血が混じっていた。今週ぐらいに3ヶ月ごとの虫下しを飲ませなければいけなかったんだけど、どうやら大雨のせいで寄生虫が増えていたみたい。雨のことを頭に入れてなかったから、たぶん普通より虫が増えて、腸の壁がやられたんだと思う。虫下しと抗生物質と抗炎症の薬をあげたので、明日どんな感じかまた診ることにする。食欲は全然落ちていなくて、さっき外出たらムサシがガツガツご飯食べてた。このごろランマがいなくなった分の肉が他の犬に回っているので、犬が食べ過ぎ状態になり(とくにコユキ)、うちの犬達はダイエット中です。



5月3日

今週は、小動物クリニックのローテーション。でも、うちの大学のクリニック、ほとんど患畜が来なくて死んでるから、つまらないんだよね・・・。他のクリニックに行きたいが、各ケースについてレポート提出しなきゃならないので、いなきゃいけない。レポート、他の人は30こぐらいらしいんだけど、私は前回のローテーションの時に追試勉強して忙しかったから、ミニマムの20この半分の10こしかない。後1週間で、もう10こケースをゲットできるのだろうか・・・。頑張ろっと。



5月2日

よく考えたら、卒業まで後12週間です。お〜、総合5年間の復習しなきゃ〜。

pup.jpg
そうそう、子犬の目が開き始めました!まだ目がブルーっぽくて、見えていないけど、かわいい!



5月1日

今日は祝日なのに馬の手術見学。でも、あまり面白い手術じゃなかった・・・。さてさて、明日から小動物クリニックのローテーションだ、忙しくなるぞ〜。



4月31日

雨がいっぱい降って、めちゃくちゃ寒い・・・。夜寝る時もガタガタ震えて、まじで風邪ひきそうだ。アフリカって暑い!ってイメージあるけど、ナイロビは標高も高いし、6月から8月ぐらいまでは冬で寒いのよ〜。



4月30日

大雨〜!居間がすっごい雨漏りしてて、冗談抜きで、洪水状態!助けてぇ〜・・・。