獣の女医 in アフリカ
10月20日

不思議の国のアリス、復活!こないだ病院に連れていったアリスが退院して、うちにやってきた。かなりガリガリに痩せてしまったが、「こないだは助けてくれて、本当にありがとう!」と笑顔でお礼を言われた。誰か助けても恩をあだで返されることが多いケニアで、救われるのもこういう人の笑顔。今週はいろいろあった一週間だったけど、心が温まる瞬間だった。



10月19日

ネットサーフしていたら、「サファリツアーで知られるケニア南部のマサイランドで、ライオンが毒殺されるケースが目立っている。この地へ移住してきたマサイ族の農民らが、家畜保護のために殺しているのだ。ライオンは同国では貴重な観光資源でもあり、共生をいかに図るかが緊急の課題となっている」という記事を読んだ。

この地へ移住してきたマサイ族・・・??

マサイランドは、元々マサイの土地だぞ〜。だから、「マサイランド」って言うんだよ〜。誰だよ、この記事書いたの・・・?それに最近じゃマサイの農民もいることはいるけど、麦畑関係をやっていてライオンとの衝突はないんだけどねぇ。農民マサイの問題になっているのはゾウとかだよ。ライオンと衝突しているのは、普通の遊牧民マサイっす。それに白人のライフル使った狩猟じゃないから、そこまでライオンの人口とかに問題ないんじゃないかな?ライオンもマサイに殺されることがあるが、決して忘れてはいけないのが「マサイもライオンにいっぱい殺されている」こと。現に私の友達でも何人もいます、ライオンに襲われた人たち。観光でマラに来ている訳じゃなんだから、彼らは毎日の生活の中でライオンなどと接している。大切な家畜が殺されれば、そりゃライオン狩りも行くでしょう。そして、彼らは弓と槍でライオンに向かって行くから、ライオンにやられる人も少なくない。だからこそ、野生動物による被害の損害賠償が大切になってくるのよ(家畜診療ブログの「サバンナから近状報告」を参照)。



10月18日

いきなりマラから電話があり、出てみると、パニックしている女の人の声。「サーバルの子猫が、ミルクをあげている途中に倒れて、息をしていないの!」。サーバルの子猫が親をなくして、マラで少し大きくなって自然に返せるまでムズングのお姉ちゃんが面倒を見ているというのは話に聞いていた。「ミルクだけ?固形物はあげてない?」と聞くと、「ミルクしか与えていない」と言う。すごい勢いでミルクを飲んでいたらしいから、気管支にミルクが入ったんだろうと思う。車で8時間も離れたマラにいる人にアドバイスしようにも、お姉ちゃんがパニックに陥っているし、どうしようもない。しかも、サーバルの子猫なんていったいどれぐらいの大きさかも、私ゃ分からないし。聞いてみると10週間の普通の猫のサイズだと言う。それなら、まだ人が持ち上げれるサイズ。もう意識が朦朧としているなら、逆さにしてゆするぐらいじゃ遅いんじゃないかと思い、「腕の間に逆さに子猫を持って、頭を下にするポジションで頭と首を両手で固定してくれる?それで上から下に何度か大きく振り下ろしてみて」とアドバイス。ヤマトの帝王切開の時に胎児の羊水を出すために同じことやったし、ブッシュのど真ん中じゃそれぐらいしか出来ることはないだろうから。しばらくすると、息をしていなかった子猫が、大きく咳き込んだ後にミューミュー鳴き始めたと言う。15分ぐらいするとまた電話があり、「息が落ち着いてきて、ヨロヨロ歩きだした」と言う。あぁ、良かった。これでミルクが出てくれなかったら、電話で人工呼吸とか説明するの大変だったもの・・・。牛の病気とかの本ばっか読んでないで、ちゃんと小動物の緊急医療の本も復習しとこ。何が起こるか分からんもの・・・。



10月17日

以前、「ケニア人に陥れられてガックリきても、それから救ってくれるのも、またケニア人なのよね〜」と言っていた人がいたけど、まさにこの2日間はそんな感じ。ケニアに腰すえて生活していなきゃ、分からない言葉ですわ。はぁ〜、やっぱケニア生活、波乱万丈・・・。そうとう神経図太くないと、ここで女一人で生活していけない。くっそ〜、もっともっと強い女になってやるっ!



10月16日

ちょっと気分の悪かったことあり。



10月15日

最近パトリックが仕事を辞めてしまった。やっぱり、カレンまで来るのは遠いらしい。まぁ、その理由は理解出来るので仕方ない。しかし、パトリックがいないので、日曜日に外出が出来なくなっちゃいました。犬猫だけを残して遊びに行けないしな、またフェンス壊して逃亡したりしたら最悪だし。これからのナイロビでの日曜日は、引きこもりかぁ〜。しくしく・・・。



10月14日

生まれて初めて獲物を捕まえたトラちゃん。でっかいヤモリ(10cm)をスーパージャンプでキャッチ!獲物を口にくわえた途端、「ウゥルルルルゥ〜〜〜〜」と唸りながら、部屋に一目散。嬉しそうに死んだヤモリを口に銜えたり、空中に放り投げたりして、遊んでる・・・。レイちゃんは、切れたヤモリのプリプリ動いている尻尾で同じことをしている。かなりの興奮状態で、そうとう楽しんでいるらしい。楽しむのはいいけど、人のコンピューター机の下でそういうことをするのは辞めて欲しいんだけどな〜。しばらくすると、トラちゃんが空中に放り上げたヤモリが、人の足にピトッ・・・。ぐぇ〜っ!

ヤモリの死体と尻尾、没収っ!!

おもちゃを取り上げられて、めちゃくちゃ不機嫌な猫たち。暴れまくって、コンピューターの机からペンやら本やら、すべて床に放り出しおった。も〜っ!!



10月13日

おとといの夜に病院に運んだアリス。ジェーンがお見舞いに行くと、今日はだいぶ体調が良くなっていたみたい。ウジ(オートミールみたいなの)も飲めていたみたい。でも、どうやって病院に来たかはまったく覚えていなく、「ここはどこ?私は誰?」状態。まさしく本物の不思議の国のアリスだったみたい・・・。何はともあれ、回復に向かっているようでホッとしたわ。



10月12日

昨日の夜10時ぐらいにジェーンが「姪っ子が病気で倒れて、意識が朦朧としているらしい」と騒ぎ出した。この姪っ子のアリス、うちにも9ヶ月居候していてよく知っている。1週間前からマラリアだったことも聞いていた。「病院に連れて行きたいから、明日はオフをもらえないだろうか?」と聞いてきた。ジェーンは4日前に親友を亡くしていて、すごく不安な顔をしている。なんでも、アリスの友達から電話がかかってきたよう。ベットに倒れていて意識が朦朧としていて言葉も喋れない。そして、部屋中で嘔吐と下痢をしたらしく、すごいことになっていると言う。それって、かなりやばいんじゃん?明日の朝とか言ってる場合じゃないような気がしたので、「今、病院に連れってあげようか?」と聞くと、「お願いしたい」と言うので車を出してあげることにした。

アリスの家に着くと、ジェーンは部屋に行ったっきり出てこない。どうでもいいけど、スラムのど真ん中に車に乗ったムズングを一人にするんじゃないっ!(後で汚物を掃除していたのを知ったのだけど)。3人の女の人に支えられてやってきたアリスを見て、絶句してしまった。誰だよ、これ・・・?1週間で10キロぐらい痩せて、ゴリラみたいだったアリス(顔も)がすっごく小さくなっている。「アリス、大丈夫・・・?」と聞くと、彼女は喋ろうとするけど口からは言葉が出てこない。息をするたびに、ヒーヒーという音がする。なんだか分からないけど、かなりやばいよ、これ・・・。

病院に着くと、車椅子で運ばれるアリス。熱も39度あり、ずっとガタガタ震えている。お医者さんが来て、精密検査と入院をすることになった。「今晩のうちに連れて来られて良かった」と言う。意識朦朧としていたアリスだが、一晩たった今日は少しだけ喋れるようになったらしい。ぐずぐずしてなくて、昨日のうちに病院に連れて行くことにして本当に良かった。



10月11日

今日は、陸の孤島のマライカさんのおうちに行ってきました。高原の気候の彼女のおうち、庭にはお花がいっぱい咲いてとっても素敵。お昼ぐらいに行って仕事(?)をしていたんだけど、午後6時までかかってしまったわ。でも、とても楽しい一日だった。

carrotjuice.jpg
にんじん100%のジュース。何も入れてないのにすごく甘くて、とってもおいしかった♪



10月10日

今日はお世話になっているAさんの結婚記念日。ケーキを焼いて届けました。久しぶりにケーキ焼いたかも。イチゴクリームをはさんだシフォンケーキに、お庭で集めた白いお花をいっぱい。ちょっと、ウェディングの雰囲気を出してみました〜。

cake-maua.jpg

夜、家に帰ってくると、屋根からまたまた水が溢れ出てた。かなりの量が流れ出ているので、大家の雇い人を呼んで助けてもらった。そしたら、途中で猫がものすごい量のゲロを吐き、ゲート越しに隣の犬と喧嘩していたムサシにマリモがちょっかいを出し、マリモが流血。な、なんで、こんなにいっぱいシダ(問題)ばっか続くのよ〜っ!!



10月9日

友達の話を聞いていて、びっくり〜。ケニア人って、何人かで持っているお金を分ける時にちゃんとくずせない場合には、お札をやぶって各自が持って行ってしまうらしい。そして、崩せるようになった時、みんなで集まってそれぞれが持ってきたお札の切れ端をセロテープで貼ってから、小さく崩してもらうらしい。

そういうのって、あり?

「なんでっ?!」って聞くと、「だって、一人が持っていったら盗まれる可能性あるじゃん」と、普通の反応。う〜ん、一理あるようで、ないような。やっぱ、納得いかん・・・。



10月8日

友達から笑えるメールが来た。なんでも、アパートの下のオバサンの飼っているジョゴー(雄鶏)がうるさいらしい。なんでも、「下のババァが飼っているジョゴーのせいで、寝不足。それも、とてもキレの悪い鳴き声なの。コケコッコーではなく、コケゴーとか、コケゴーグーみたいな・・・」、とのこと。ゴケゴーグー?!なんだよ、その鳴き方?!と思っていたけど、彼女のアパートに行くと、いましたよ、そのジョゴー。

コケギューギュー!

確かにかなり切れの悪い泣き声・・・。なんか、泣き声がこもってるし、高音が出ていない。そして、とっても耳障り。いるのね、喉がおかしいジョゴーってのも・・・。



10月7日

昨日の話しの続き。携帯だって、マラはほとんど電波あるんだよね。電波ないと「おおっ!ここは電波ないのか!」とマサイでも驚くもん。ドライバーもロッジの人も、観光客の前じゃ携帯の着信音を消すように注意されてる。サバンナにサファリに来ているのに携帯が鳴ってたらムードぶち壊しらしい。まぁ、そりゃ、分からないでもない。でも、私は言いたい。

「マラは圏外じゃないっ!!」

携帯会社が二つあるケニア(サファリコムとセルテル)。マラの場合だと、セケナニ・ゲートはサファリコムとセルテル両方使える。オライムティック・ゲートだとセルテル。ナロック側のパークは道沿いは圏外(ロッジ内は分からないけど)。タレック・ゲートだとセルテル。マラブリッジからセレナ通ってオロロロ・ゲートまではセルテル。セレナ内はサファリコムとセルテル。オロロロ・ゲートの前にあるアリ塚の上だとサファリコムも入るが(ホント)、天候悪いとサファリコムは圏外。コイヤキ・レメックはセルテルのみ。ムパタのある丘も、セルテルのみ。オルクルック側はセルテルと最近サファリコムのブースターが立ち、どっちもOKになった。したがって、マラは決して圏外じゃありません!うちの親なんかマラにいる時に私の携帯に電話かけてくるもんな。便利な世の中になったもんだ。この携帯情報、ツアー会社の人はかなり重宝するはず。マラの人間ぐらいだからね、ここまで細かい電波情報知ってるの!

naserian.jpg
仲良しのナセリアン(友達の第二夫人)。実はこの写真、「マサイが携帯持ってるなんて信じられない!」という方の為に、彼女に自分の携帯を持ってポーズしてもらったもの。ちなみに、第一婦人も第三夫人もマイ携帯持ってます。



10月6日

こないだマラにいた時、マサイ友達のピーターに会ったら、なんかフル武装してて、びっくり。

「ヘェー!ウコ・マサイ・カビサ・レオ!」(ひぇー、今日は超マサイじゃん!)

と私がニヤニヤしていると、「撮影隊が来てて、ちゃんとマサイの格好してくれって頼まれた」と言う。普段は普通の格好して(ズボンとシャツ)、その上にシュカ(赤い布)はおってるだけなのにね〜。シュカを上にはおるのは普通だけど、お客が来るとやっぱそういうズボンもはいてない「いかにもマサイ」みたいな格好をさせたがるからな〜。観光マニャッタで見せられる生活が今のマサイの生活だと思っている人も多いし、普通に携帯持ってるのにも驚かれるし、マサイも大変だ。マニャッタはビジネスの場所であって、決して普通のマサイはああいう暮らしはしていませんから。そう言っても、未だに牛と暮らしているし、昔の生活とそこまで違う生活をしている訳ではないんだけど。でも、最近はもうちょっとモダンよ!土の壁の家でも、屋根はワラとかね。

土まんじゅうみたいな家が並んでいたら、それは95%の確率で観光マニャッタ。そして、そこから英語なんか喋れるマサイが出てきちゃったりしたら、もろ観光マニャッタ。その人は、その村をガイドするお方ですわ。だって、普通のマサイの民家で英語を喋れるマサイなんて皆無に近いもん。スワヒリ語だって満足に喋れない人がいるってのに・・・。

そういえば、私が初めてマラに来た10年前に比べると、圧倒的にフル武装しているマサイが少なくなってる。というか、珍しくなってるわ。タンザニアの国境近くのロイタの丘の裏とかでも行かない限り、シュカの下にパンツを履かなくて男がオシッコする時にしゃがんでしまう「本物のマサイの戦士」には出会えないかも。まぁ、私としては昔のマサイも今のマサイも、どっちも大好きだけどね♪

kichwa2.jpg
ブブゥ〜、ブブゥ〜!

「オナ!ミミ・ニ・デレバ!」(見て!僕は運転手だよ!)

ドライバーがいない隙に、運転の真似っこ(友達の観光マサイ)。




10月5日

ついこないだまでは英語の本ばっかり読んでいたんだけど、最近は日本語の本をよく読んでいます。ちょっとはまっているのは、京極夏彦さんのシリーズ(友達にもらった)。とてつもなく長いのよ、この人の本。文庫本で800ページとかいうの、ありえないでしょう。最初の方はつまんね〜、やたら長ぇ〜と思っていたけど、途中からかなりおもしろくなってくる。おまけに最初の長いのは、つまらないようでそれを読んでいないと理解出来ない。妖怪小説であり、殺人ミステリー小説であり、犯人がいるようでいなくて、全員が加害者で被害者、みたいな、説明しがたい内容。でも、おもしろい。今のところ読んだのは、「姑獲鳥の夏」、「魍魎の匣」、「狂骨の夢」と「鉄鼠の檻」の4冊。まだ、「絡新婦の理」と「百鬼夜行・陰」が残ってる。「魍魎の匣」をマラでランプの光で読んでた時は、さすがに怖かったわ・・・。京極さんも、まさか自分の本をマラで読んでいる人がいるとは知らんだろうね。



10月4日

今月始めにイギリスからやってきたハネムーナーの旦那がゾウに殺されたというニュースが新聞に載っている。なんでも、ウォーキングサファリ中に奥さんの目の前で旦那がゾウに踏み潰されて死んでしまったそう。助かったのは、奥さんとマサイのガイド。新聞によると、場所はリチャード・キャンプっていうとっても素敵な一泊何百ドルもする高級ロッジ。ゾウの群れが何かに驚いて突進してきたらしい。交通事故の方がめちゃくちゃ多いのに動物に殺されたとなると、新聞も騒ぐ騒ぐ。ニュースでも、「ゾウに殺された観光客は2000年以来!」と大騒ぎ。しかし、白人が殺されるとやたら騒ぐくせに、ケニア人(得にマサイ)なんかだと、誰も気にしない。マサイが動物に襲われて死ぬのは、「自然死」の一環だと思われているんじゃないかってぐらい、無関心。アンボセリじゃ、よくマサイがゾウに殺されている。マラでも、マサイがライオンに殺された話は何度か聞いている。ライオンに怪我を負わされたマサイなんて、数え切れないと思う。でも、彼らのことは新聞に出ないし、誰も注目もしない。人の命の価値はみんな同じだと言うが、どうもそうに思えないのは気のせい・・・?

tembo2.jpg



10月3日

マラから帰ってきたら、ナイロビのガソリン1Lが、なんと85シル!もう狂気ざだです、この値上がりは。車を使うなと言われているようなもの。だって、2000年は58シルだったんだよ、ガソリン。ところが、今じゃディーゼルだって60シル前後だし。おまけにマラでガソリンを入れると、キチュワ1L=95シル。セレナが90シル。高い〜・・・。もう65シルに値下がり可能な体制は出来ているらしいけど、忘れちゃいけない。ここはケニア。値上がりするけど、その後の値下がりは都合よく忘れちゃうんだよねぇ〜。下がる下がるとニュースで聞くが、本当に下がるのだろうか・・・?



10月2日

ケニア人とは感覚が違うって思うことはしょっちゅう。今日も、思いっきり考え方の違いを感じてしまいました。日本からいっぱい犬の本が送られてきて、Mちゃんと一緒に本を読んでいたのね。これが、もう号泣もんなのよ。飼い主が亡くなってその悲しさから黒い犬が白くなってしまったとか。犬好きの私もMちゃんも、思わずグスグス、鼻水ズーズー。そしたら、Mちゃんのオフィスの人たちが、

「なぜ、お前らは泣いているんだっ?!」(オフィスで号泣すんなって?)。

「これは、感動する話なのよ!」と、本の内容を説明しようとするMちゃん。「ねぇ、絶対に分からないから、説明しない方がいいと思うけど」と言ったのだけど、Mちゃんは、「この動物を愛するという心を分からせなきゃダメなんだから!」と譲らない。いや、絶対に無理だって。

「あのね、聞いて。これは飼い主に愛された犬で、飼い主が亡くなった後、この犬は悲しみのすえ黒い毛が白く変わってしまったのよ!」(Mちゃん熱弁)

「・・・・・」 (ケニア人、沈黙)

わっはっはっはっはっはっはっはっ!!!!!(ケニア人、大爆笑)

はぁ〜、絶対に笑うと思った・・・。だって、この国にゃ・・・、畑に入ったからってロバの尻をパンガで切りつける人がいるんだよ。人を噛んだからってこん棒で犬を殴り殺しする人もいるんだよ。機嫌悪いからって憂さ晴らしに猫を縛り付けて海に投げ込む人もいるんだよ。犬の話で泣いている私たちも、犬が悲しくて白くなってしまったのも、彼らにとっちゃかなり受ける話以外の何者でもない。Mちゃんが、「なんで、笑うのぉ〜?!」と文句を言うと、一言。

「ポレ・クァ・ンブゥア・・・(お犬さん、ご愁傷様)」

この一言もムズングの私たちに対してだから言ってくれたようなもので、絶対にケニア人同士じゃ頭おかしいと思われるから言わないセリフでしょう。ちょっと会わないうちに誰かが死んでも「ポレ」(ご愁傷様)で終わるケニア。犬の話で涙するムズングは、彼らの理解の範囲を超えているに違いない。

余談:
映画「タイタニック」の最後の船が沈んでいく場面でも、劇場のケニア人は、みんな大爆笑しておりました。



10月1日

友達のマサイから電話がかかってきた。いつもならベラベラ早口でまくしたてるのに、なぜか今日は緊張したような沈黙が続いた後、

「You know, you are very important person to us Maasai」

なぜに英語・・・?

「ボナ・ウナ・オンゲア・キズング・・・?」(なんで英語喋ってんのよ・・・)

「You are liked by Maasai community very much so」

だから、なんで英語喋る?(文法めちゃくちゃだし) それになんだい、その公報宣伝みたいなセリフ・・・?

「いや、ただ英語を使ってみたかったんだよね・・・」

使わないでいいっす。というか、いつものスワヒリ語の弾丸トークの方がいいって、絶対。マサイ同士がマサイ語を使わずスワヒリ語喋ってるのとか、ケニア人同士がスワヒリ語使わず英語使ってるのとか、日本人同士が英語使ってんのとか。私は、とっても違和感を感じる・・・。



9月30日

ジェーンから、「白い猫の毛が、そこいら辺についている!」と文句を言われたので、レイちゃんのブラッシングをすることにしました。さっそく皮手袋を着用。「アンタ、自分の飼い猫相手に皮手袋はめないでくれる?」とMちゃんに呆れられたけど、素手じゃ無理だって。とてつもなく凶暴なんだから。という訳で、プロテクティブ皮手袋をはめて飼い猫のブラッシングじゃ!

痛ぁ〜いっ!!

crazycat.jpg
「攻撃モード」

恐るべし、レイちゃん。すぐ皮手袋はめてない腕を攻撃するを覚えてしまいました・・・。引っかかれた腕から血が出たので、ブラッシングはまた次回にします。これでも獣医だから、普通の人よりゃ、猫のハンドリングはうまいはずなんだけどな〜。でも、自分の猫だけは、凶暴すぎて無理なのよ(涙)。皮手袋&皮ジャケット着て腕を守り、ひとまずブラッシングに成功。終わった後、顔引っかかれてまた流血したけどね・・・。シャー!っと言いながら、回転ジャンプして私の顔を引っかいたレイちゃんを見て、ジェーンの一言。

「シェタニ・・・」 (デビル)

reiup5.jpg
たま〜に見る「かわい子ちゃんモード」(でもこの3秒後、本気で指噛む)



9月29日

お料理上手のAさんの奥さん。毎回マラから帰ってくると、A家のおいしいご飯に感動です。そして、嬉しいことに、この家で手作り豆腐を作られるたび、うちのワン子たちのためにオカラがやってきます。よく見てみたら、すごくおいしそうなオカラだったので、オカラクッキーなどを作ってみました。砂糖代わりにマラの青空市場で買った黒砂糖の固まりを砕いて入れて。意外とうまいじゃん!でも、繊維だらけで、少し食べただけで腹いっぱい・・・。