今日で、合計212匹の犬にワクチンを打つのに成功しました!一日平均40匹の犬にワクチンを打ってきて、7−8件の村を回り続けました。この僻地で、偏屈な人たちを相手にして、野生動物のような犬たちを捕獲して来たのを考えると、かなりの好成績です。そして、すべての村でベースライン・データを取り、血液サンプルも採集もして、ドッグハンドラーのトレーニングも成功。日本に一時帰国しなくてはいけないので、明日ナイロビに行かなければいけないけど、悪くないスタートです。ワクチン打ちは、私がケニアに戻って来てから、また8月に再開します。私がいない間は学生さんは病院のデータ集めをした後にドッグハンドラーと一緒にタンザニアに行きます。そして、セレンゲティのチームと合流して、向こうでもトレーニングしてもらいます。ってな訳で、現在トランスマラには、212匹の犬が赤い首輪をつけて走り回っています。
7月5日
今年に入って何度も狂犬病の犬に襲われている丘の下のオロナナのマニャッタ。以前いつもお世話になっていたムズング友達のおうちの近くです(母親がマサイと再婚して生後6ヶ月からマニャッタで育った、私の兄貴分のフランス人の兄ちゃん)。実はこのエリアに住む人たちはマサイじゃなくて、ドロボ族と呼ばれる部族。マサイ語を喋り、マサイ文化の中で育ったムズング友達が、「ドロボの奴らは、理解が出来ん!」と土地問題でいつも戦っている部族たち。とにかく人のことを聞かない、いばり散らす、自分勝手。
この悪名高きドボロのマニャッタにワクチンを打ちに行ったけど、はっきり言って、やってられね〜!私たちは、まず犬が逃げるので、飼い主に家の中に犬を入れてもらうんだけど、いくら頼んでも誰も言うこときいてくれない。棒を使って押さえてつけてみたり、犬がおびえているのも構わずに首をつかんで空中に上げてみるわ、最悪!空中で首つりにされた犬が、あまりにもびっくりして、そこいら辺にオシッコまき散らすわ(うちらの頭にかかった、サイテー)。そして、飼い主も自分の犬なのに何も協力しようともしないで、知らんぷり。去年のドッグハンドラーがいない時の状況よりさらにひどいシチュエーション。最後には、私は切れましたよ。
「うちらに協力する気がないなら、ワクチンなんて打たないから!他の誰がマニャッタまでワクチン打ちに来ると思ってるの?誰も来ないって文句足れているのに邪魔しているのは自分たちでしょ!」
そして、ドッグハンドラーに「荷物をまとめて帰るよ!」と言うと、みんなの態度が急変して、いそいそと自分たちの犬を家に呼び入れ始めおった。出来るんなら、最初からそうしろよ・・・。なんで、1時間近くも待たされなきゃいけないんじゃい、全く。そして、ドロボ族のマニャッタを出て、マサイのドッグハンドラーが一言。
「ハワ・二・ヌグ・・・」(奴らは、ヒヒだ)
7月4日
ワクチン打ちは、順調に進んでいます。ドッグハンドラーも犬に噛まれることも一度もなく、犬のハンドリングやら気性の読み方など、いろいろ覚えてくれきてとても助かってます。首輪をつけるのもすごく早くなったし、いろんな仕事を効率的に出来るようになって来ている。「この人はドッグハンドラーの素質あるかも」と昔私が思ったのは、間違いじゃなかったよう。「たかが犬のハンドリングするだけのことで何でお金がもらえるんだ?そんなの誰だって出来ることだ」みたいなことを聞いて来た人がいたけど、絶対に無理だっつ〜の。だって、ハンドリングするのは自分の犬じゃなくて、全く知らない犬のハンドリングだからね。出来る人と出来ない人にみごとに分かれます。最初にプロジェクトのスポンサーの団体からの人材をドッグハンドラーとして雇って欲しいと連れて来られた人がいたんだけど、すぐ「あ、この人、絶対に向いてない」と直感した。「犬なんか押さえつければいいんだ」みたいな、マッチョなタイプ。結局その人はやらないことになったんだけど、それで良かったと思う。自分の犬と一緒になって遊んでいた姿を見て、「トレーニングしたら使える人材になりそう」と直感して選んだ今度のドッグハンドラー。私の目は間違っていなく、優秀なドッグハンドラーになれるとこの何日かで確信した。っつ〜か、彼がいる今といなかった去年のワクチン打ちに比べると、なんて楽なんだ!と感動してしまう。
7月3日
7月2日
7月1日
ワクチンキャンペーン、ついに開始です!そして、ドッグハンドラーのトレーニングもスタートしました。ドッグハンドラー以外にも、英語で「コミュニティー・リアゾン」と呼ばれる仕事は、犬のハンドリング、首輪の装置以外にも、いろいろあります。コミュニティーとの連絡係、活動エリアでのコーディネート、通訳などなど。マサイには珍しく、とっても生真面目な頑張り屋さんで、早朝から夕方までみっちり働かされても、文句も言わないで頑張ってます(いつまでその生真面目さが続くかは、??だけど)。そして、犬のハンドリングや、犬の気性の読み方など、教えたことは、ほとんどクリアしてる。今のところは、採用合格です
6月30日
今日は、午前中は無線を車にセッティングしてもらい、午後はマラコンサーバンシーのセレモニーに出て来ました。アンテナの長さが決められているらしく、その長さが分からないので今のところリセプションがかなり悪い。車用のチャージャーがないので、ハンディ無線の電源も車のバッテリーから直接引っ張って来ているんだけど、そのせいか、バッテリーが上がってエンストするんだけど、気のせいかい・・・?
マラコンサーバンシーのセレモニーは、密猟者820人逮捕記念会でした。100人の密猟者を逮捕する度にセレモニーが開かれるんだけど、今回は800人突破記念だそうです。ボスの挨拶の最後に、正式にワクチンキャンペーンのことも紹介してくれました。ドッグハンドラーと学生さんも一緒に連れて行ったんだけど、ドッグハンドラーがボスがオフィシャルにプロジェクトを紹介くれたことにとても喜んでいた。このエリアで「マラ・コンサーバンシー」の仕事に関われるというのは、とても名誉なことだから。そして、私も彼にボスに「新しいアシスタントです」とちゃんと紹介したかったんだよね。いろいろな団体の名前を勝手に名乗ったりするインチキ者が多いマラ。だからこそ、ちゃんとコンサーバンシーのボスが認めている活動だからと彼が胸張って言えるようにしてあげたかったのさ。
6月29日
今日の朝のフライトで、ワクチンがマラに到着しました!一応今回マラに取り寄せたのは、トライアル期間に使い切れるぐらいの数にしておいた。全部こっちに取り寄せて冷蔵庫とかが使えなかったらすべて無駄にしてしまうとか、いろいろな問題があったから。ワクチンが来て、次にやらなければいけないのは、ワクチン投与の時に犬を捕まえるのとマサイ語通訳をしてくれる地元出身のアシスタント(ドッグハンドラー)をトレーニングすること。ちゃんとしたアシスタントがいるかいないかって、仕事がうまく出来るかにすごく影響してくるのね。アシスタントは、以前から犬のハンドリングが他のマサイに比べるとすごくうまい人に頼むことにした。前から仕事ないかとか聞かれてたけど、ちゃんとキャンペーンが始まるまでプロジェクトに参加してもらえなかったんだよね。
この何日かで、何人かの子供が狂犬病っぽい犬に噛まれています。うちの隣に住んでいるキンパイじいさんの子供も犬に噛まれたらしい。今回のキャンペーンは、ジステンパーと狂犬病のワクチン、両方投与することを予定しています。ジスンテンパー・ワクチン投与を通して肉食獣などが安心して住める野生動物保護を試み、狂犬病のワクチン投与を通して人間の衛生問題を改善(動物から人間に移る病気を防ぐ)を試みようとしています。イギリスの生徒さんが手伝いたいと言って来たのは、その際の血液サンプルのアナリシス(イギリスに送る予定)、村でのベースライン・データ取り、トランスマラ州の病院の狂犬病ケースのデータ取り、など。後、彼女たちが提案したのは、ワクチンを打った犬の識別システム(毎年違う色の首輪をつける)。野原を駆け回るマサイの犬たちだから、いったいどれがワクチン打っているかなど遠目じゃ絶対に分からない。首輪をつけて識別することで、犬の飼い主が分からなくても、狂犬病のワクチンを打ったことがある犬かが一目で分かるようにするシステムです。この後、1週間彼女と過ごすことになるんだけど、毎晩データや質問項目などをコンピューターに打ち込んでくれて、血清サンプルも処理してくれて、大変助かりましたわ。
6月28日
マラコンサーバンシーがやっとこさ我が家に持ってきてくれたソーラー冷蔵庫。これがなければ、ワクチン保管出来ないので、ワクチンキャンペーンで一番必要な物と言っても過言じゃないでしょう。ワクチンもらっても保管出来なければ、意味ないもんねぇ。ってな訳で、この冷蔵庫を設定するフンディをずっと探していました。しかし、ロッジの電気フンディはハイシーズン前にめちゃくちゃ忙しいらしいし、近くの町ではそんなハイテクなフンディがいないので、一体どうしたことかと困ってました。そしたら、こんサーバンシーの車が丘の上にやってきて、「ボスがお前の家にフンディを届けろって言っていたので、連れてきたぞ」。あ、ありがと〜!!助かった〜!ってな訳で、今日はずっとソーラーパネルやら冷蔵庫の設置で大忙しでした。夜8時までかかったよ・・・。
6月27日
ワクチンキャンペーンがやっとスタートします。ゴタゴタはまだあるんだけど、とりあえず前に進まないと!ということで、2週間のトライアルをすることにしました。その後は日本に旅行に行くので、それまでの期間はタンザニアには行かずにマラの方でプロトコルを作成する為にトライアルです!ということで、またマラまで長〜いドライブだわ・・・。
6月26日
明日一緒に来るイギリスの大学の獣医学生さんと一緒に買い出ししてた。それにしてもイギリスとかアメリカの大学生はすごいよね。彼女は、うちのプロジェクトに実習に来たいから旅費とか現地での活動費をすべてイギリスのチャリティー団体に企画書出して、お金もらってきてるんだもん。うちのプロジェクトでワクチン投与の際にそのベースラインのデータと血液サンプルを取りたいらしい。だから、その為にかかる費用を自分で集めて持ってきたよ。ケニアに初めて来たのにネットで調べて自分で宿とか探してすべてアレンジしているし、世話がかからなくていいっす。こっちも忙しいのですべて私に頼りっぱなしの生徒だったら断ろうと思っていたけど、この2日ぐらい一緒にいて、すべて自分でやれる子なので、一緒にマラに連れていくことにしました。
6月25日
とりあえず、体調があんま良くないけど、あさってにマラに戻らないと行けないので、ワクチンキャンペーン準備に忙しい々を過ごしています。まだいろいろクリアーにしないといけない問題はあるけど、始められるだけでも嬉しいわ。
6月27日
ワクチン・キャンペーンで使う器具などを揃えるのと、家の修理(まだ小規模だけどやってる)の道具などを揃えるので、大変。朝から夕方までギッシリとスケジュールが詰まってて、ホント、目が回りそう。助けてくれ〜・・・。
6月26日
今日は昨日のテクニカル問題解決の為、またまた半日以上ミーティングに出てました。あさってから、マラに行くのにまだ準備が終わっていないし、かなりドタバタしております。
6月25日
今朝一番に、獣医局とのミーティングに出て来た。オペレーション関係のことはうまくいったんだけど、ちょっとテクニカルなことで一つ解決しなきゃいけないことが出てきちゃった。物事を一度で片付けられないのが、ケニア。ワクチン・キャンペーンを始められるまで後もう少しなので、頑張ろっと。