獣の女医 in アフリカ
7月27日

日曜日なので、花ちゃんとレシンゴとまたまたサバンナ・デビューして来ました。今度はうちの家から1時間半サバンナを歩いて、保護区のオロロロ・ゲートまでハイキング。一応野生動物いるエリアなので、最初に「花と歩いて行っていいですか?」と、ボスに問い合わせ。「マサイと一緒ならいいけど、ムズング一人はダメ」らしいけど、「弓と槍を持って武装したマサイ(レシンゴ)と一緒ですが」と言うと、OKもらった。

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レシンゴの後にぴったりくっついて保護区に向う花ちゃん。

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自分の生まれ故郷のサバンナを目の前にして、何を思うのか、花ちゃん・・・。

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ブモッ・・・、疲れた・・・(ゼーゼー言って、何も考えていそうにありません)。

ゲートについてもレシンゴの回りを離れないで、観光客がなでてもおとなしくしていた花ちゃん。いきなり私のムズング友達(マサイの義理の父親をもつフランス人)の8歳の息子にチャージ(突進)しおった・・・(汗)。レシンゴと私が慌てて仲裁に入ったけど、びっくりしたわ。人様の子供に怪我させたら、どうするんじゃ?!と、花にお仕置きして、友達に平謝り。そしたら、友達は、

「オレは8歳の時にライオンに追われて木に登って逃げて、木の上で気絶したけど、バッファローに襲われたことはないな!さすが、オレの息子だ!」

と、大笑い(おいおい)。息子も、花ちゃんが頭を低くしてチャージした時、逃げないで花ちゃんの角を押さえてふんばってたし。ただの者じゃないな、この親子。よ、良かった観光客の子供じゃなくて・・・。野生に戻すにあたってサバンナに慣らすのもそうだけど、下手に人に慣れているから変な攻撃とかしないようにしつけるのも、今後の花ちゃん教育の課題ですわ。その為、ボスからレシンゴに毎日のサバンナ散歩&週一のオロロロ・ゲートまでのウォーキングが命じられました。ゲートにいる孤児イランドのバハティ(ラッキー)と仲良くなってくれたら(今はお互い怖がってます)、自然に帰す時に一番楽なんだけどねぇ・・・。

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7月26日

私のやっているワクチン打ちは、年に一回2ヶ月から3ヶ月ほど集中して行っています。去年のグループは、約500平方キロメートル地方をカバーし、合計3、250匹の犬にワクチンを打ちました。その他のエリアにも打てる資金を集められることが出来れば、もっと多くの地域をカバーすることも可能ですが、現在のマンパワー(私とレシンゴ)と資金だと500平方キロメートルが精一杯。ワクチン打ちの時は毎日決まったスケジュールで動いているけど、その他の時期は治療やコンサルテーションに呼ばれた時にアテンドするので、得に決まったスケジュールで出回っている訳ではありません。なので、他の時期は保護区の仕事やったり、いろいろ違う仕事しています。

最近は怪我の治療より、怪我の原因である「肉食獣の被害」を重視する傾向に向っているのが現状。ワクチンも病気になる前に予防するもの。そして、肉食獣による被害も、どうやったら事前に防げるかを真剣に取り組んでいます。今年アプリケーションを書いて助成金を取ったのも、「害獣コントロール」の為です。来年の為に向って取ろうとしている助成金も、「害獣コントロール」、「コミュニティーの環境教育」、「家畜の質の向上」の為の物(もし受かれば)。なので、私がやっている仕事はペット獣医さんのように動物との触れ合いとかそういう心温まる仕事ではなく、もっと holisticなアプローチからの環境保護です。

病気でも野生動物の衝突でも、病気になってからじゃ遅いし、肉食獣に被害を受けてからでは遅い。僻地に住む人や動物だから、最初っから「最悪の結果」(この場合、病気や怪我や殺害)を避けた方が経済的にも環境的にも一番いい。なるべくなら、最初っから動物に病気なんてなって欲しくない。大げさに言えば、飼い主に呼ばれるケースが少なくなればなるほど、いい。なぜかって?それは、呼ばれるケースが少ないってことは、「動物が健康」だってことの証明だから。だって、動物が病気になったり怪我するのは、損にはなるけど、誰の得にもならないもの。薬代とかかかったり家畜の生産力落ちたりして、飼い主にも得にならない。飼い主から治療代なんか取っていないので、私にも得にならない。そして、何より、動物に得にならん。健康でいるのが、一番。予防が一番なんです。

人間だってそう。莫大な予算を使ってのエイズの特効薬の研究は必要だと思うけど、それよりもっと必要なのはある。どうやったら、より多くの人がエイズに感染しないで生きていけるかってこと。マサイマラでもエイズ問題はすごい。うちの近くの町でも、こないだそうとうな数の接客をしていた娼婦がエイズで死んで、レシンゴの予想だとそうとうな男たちが感染しているだろうとのこと。知ってるマサイでも感染しているのを病院で聞かされたのに、まだ奥さんに言っていない人も知ってるし(観光マニャッタの一人ね)。エイズの症状が出ているのに「薬草で治った」と言い、今度うちの近所の村から14歳のヨメをもらう予定の人も知ってる。マサイマラでのエイズ感染の、ほとんどの原因はアル中と無教育(性教育のことね)。アル中の原因は、観光客が村に落とすあぶく銭であったり、手に職がないので一日中何もしないでウダウダしているライフスタイルであったり、いろいろ。そして、アルコールに溺れる人の回りに娼婦が集まり、エイズが蔓延。悪循環です。でも、ここに教育を入れ込み、手に職を付けれる専門学校を建ててあげたりすれば、そのサイクルが断ち切れる可能性が高くなる。予防って、本当は一番大切なこと。でも、あまり重視されていない。

かわいそうな動物の病気を治療して、その動物が完治して飼い主にありがとうと言われるのは、確かに心温まると思う。健康な犬が病気にならないようにワクチンを打って、健康が家畜が病気にならないようにちゃんとした生活環境を与えるよう飼い主にレクチャー。そして、健康な家畜が肉食獣に殺されないように、放牧のスタイルや民家の作りなどをチェックして、害獣コントロールを重視する。はっきり言って、私のやっている仕事は、か〜なり地味な仕事です。ワイヤー罠で怪我したゾウを豪快に麻酔銃で打って治療する獣医さんは憧れのまなざしを受けるけど、地味にパトロールにでてワイヤー罠を何千個も回収するレンジャーは、舞台裏で黙々とブッシュを歩き回っているのと同じこと。私は原因となる要素をなくすアプローチが、何よりもpracticalで、人や動物の為になると信じている。

後、こないだ一夜漬けで書いた野生動物病理関係のアプリケーションも通ったので、検死した後にサンプル採集したり保存出来る小さなラボを作る助成金を先週やっと取る事が出来ました。これは、こないだのような毒殺のケースなどをもっと詳しく調べる為の施設を作る為。何もしなければ、ただ死んで土に帰る動物。調べないと病原菌なのか毒なのか、何が死因なのかは分からない。だから、ライオン研究者やNYブロンクス動物園の病理学者たちと組んで、表沙汰に出ないで忍び寄る「死因」を解読する試みに取り組み始めたのね。あ、これも、地味よね。なんか、私のやってることって、分かりにくいことばっかりだな・・・(笑)。

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7月25日

休暇に行ったジェーンの代わりにナイロビから来ているメードさん。すでに2回、花ちゃんに攻撃を受けて、床に倒されています・・・(汗)。頭を下にしてバッファロー特有の攻撃態勢になり、最初は遊びだったのに結構本気が入ってきて、メードさん、「殺される〜!」と叫び声を上げる始末。レシンゴが飛んで来て、棒を振りかざしてメードさんをレスキューしました。以前バッファローを飼っていた人に相談すると、

「もう攻撃し始めたの?メスなのに、変だね(オスは6花月ぐらいで凶暴になるが、メスはあまり凶暴にならない)。敷地内で暇をもてはなしているなら、牛と一緒に放牧させてストレス発散させた方がいいんじゃない?」

花ちゃんは生後4ヶ月だけど、推定150キロから200キロ(汗)。人を襲うのは遊びでもシャレにならない。せっかくここまで育てたのに野生に戻して人を襲って、レンジャーに「害獣」として射殺されるなんて結末になったら泣くにも泣けないよ。絶対、凶暴なバッファローにだけは育てあげんぞ。

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ということで、花ちゃん、レシンゴと一緒にサバンナ・デビューです!

レシンゴの後にぴったりついて、1時間ほどサバンナと森をお散歩。途中で遭遇した牛の群れに驚き(牛も驚いていたけど)、鳥の声にびびり走り回り、もう大変。レシンゴが走れば、その後をドスドス全力疾走。ピョンピョン跳ねるし、興奮しまくりですよ。でも、最後はすっかりいろいろな音や物に慣れてきたよう。この調子なら、毎日少しずつ外に出せば、サバンナにも慣れるでしょう。一番いいのは、自分で昼間サバンナに出て、夕方だけ家に戻ってくるスタイル。でも、まだ赤ちゃんで、自分を守れないので、無理かな。初めてのおつかいに行った子供のように、家に帰ったら興奮してはしゃぎすぎたのか、爆睡・・・(笑)。メードさんにもちょっかい出すのヤメてた。

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牛におびえて、イヤイヤ・・・。

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牛も見たことない動物に興味津々。

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でも、牛も逃げまくり。

今日のサバンナデビューの良かったことは、花ちゃんが私を怖がるのをヤメてくれたこと。今朝までは近寄ると口を半開きにしてたのに(「嫌」って意思表情)、お散歩から帰って来たら触っても怖がらなくなった。昔のこと思い出してくれたようで、ちょっと嬉しい。

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7月24日

ワクチン打ちの途中で、ハイエナに襲われた牛がいました。深い傷じゃなかったので、消毒して簡単な治療しかしなかったけど、見た目は痛そう。ず〜っと痛そうな顔して立ち上がろうとしないし。保護区から40キロ近く離れているのに、野生動物は健在なんだよね〜ってのを、こういうケースを見る度に実感します。

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7月23日

私がナイロビに行ってマサイマラ不在の時、ウィルがうちの日曜日の様子をビデオに撮ってくれていました。おまけに編集までしてて、「おもしろいビデオ見せてあげる」って、見せてもらったら、かなり笑える。素人が撮ったビデオなのに、面白いアングルでうちの動物達の様子が描かれてて、素敵♪今、かなりお気に入りの映像です。

「Hana & Lesingo」
One Maasai, one buffalo, one beautiful Sunday afternoon

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7月22日

ドタバタとナイロビに行って帰って来たら、一番最新のマラコンサーバンシー宛の募金の総合金額が送られて来ました。総合金額がいきなり、11,877,476円!一人の方から、ものすごい金額が寄付されていて、思わず、目が点になりました。その他にも、毎週毎週ちゃんと寄付している方もいます。ヌーの大群がやってきた、マサイマラ。ヌーの河渡りに感激する観光客の姿の陰には、毎日100個近くの密猟のワイヤー罠がレンジャーたちに回収される現実があります。ワイヤー罠を回収するだけでなく、ワイヤー罠にかかって死んだヌーも毎日30頭近くになります。みなさんのサポートは、すべて、舞台裏で地道な活動を続けているレンジャーたちの励みになっています。本当にありがとうございます!!

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100万頭のヌーの大移動の陰には、毎晩ワイヤー罠で命を落とすヌーが30頭近くいるのです。

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7月21日

早朝から11時までナイロビでの買い出しを終わらせ、マラへ出発です。こないだ単なるいちゃもんで警察から賄賂3000シリング(約50ドル)取られた高速のポイント。迂回してそこを避けようかと思ったけど、あまりにも迂回ルートが遠いので、ヤメた。すると、案の定、同じ場所で車を止められ、またいちゃもんつけられた。今度は、「左の後輪が、すりきれていて古いから、これは違反だ」と言う。どう見ても、他のタイヤと何も変わらない。「外に出て、タイヤを見ろ」と車の外に出され、二人のいかつい顔した警察に怖い声で、「これは違反だ、分かるか?」。もう賄賂払う気はなし、前回賄賂払ったことでケニア人友達に「お前はバカだ!チケット書けって言えば絶対に書かないのに!」と言われていたので、今日は絶対に警察の言いなりにはならん!

「分かった。違反なら早くチケット書いてちょうだい」

すると、豆鉄砲食らった鳩みたいな顔になる警察。「小さな違反だから、チケットを書かなくても、ここで対処してやるぞ」。

「いいから、早くチケット書いてよ。急いでるんだから」

ず〜っと、「なんでそんなにかたくなに断るんだ。助けてあげようと思っているのに」、「ここでおしまいに出来ることなんだぞ」、「チケットをくらうほどのことじゃないだろう」と、全くチケットを書こうとしない警察。いい加減切れて、声をあげる私。

「このステーションで、前にもくだらないことで賄賂払わせられてるんだからね!前回から、賄賂、賄賂って、もういい加減頭きてるんだから!違反なら違反で、さっさとチケット書いてちょうだい!そして、私のライセンスのディテール取って。その代わりに、あなたたちのポリスライセンスと証明書のディテールも取るし、その「すり切れていて違反」だというタイヤもデジカメで写真撮るからね」

嫌ぁ〜な顔になる警察。まだチケットを切る様子がないので、せかす。

「カタ・ティケティ、トゥタ・マリザナ・ンベレ(チケット切って、前で終わらるから=「裁判所で終わらせよう」という意味)」

すると、一人は最後まで「ランチをおごってくれたら許してやる」とグズグズ言っていたが、もう一人は、「ワチャ・アエンデ(とりあえず、いかせろ)」と免許書を返してくれた。

「勝った・・・!!」

こないだは、3000シル取られてめっちゃ気分悪くさせられたけど、今日は警察の賄賂攻撃に反撃して勝ったことに、めっちゃ嬉しかった。


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7月20日

昨日の晩、友達の家から帰ってくると、レシンゴから14件の着信履歴発見。げっ!なんか動物達に悪いこと起きたわけじゃないでしょうね・・・と、心配して電話をしてみると。

「ジェーンが、猫が中に入ったまま、家の鍵をかけてしまったんだけど!」

どうやら、チビ猫がジェーンの家の中に閉じ込められてしまっているらしい。仕方ないので、ジェーンの家のドアの鍵は壊され、猫は無事レスキューされました。最初の日から、ハプニングかいっ?!とりあえず、買い出しも一通り終わったので、明日マラに帰ります。やっぱ、ジェーンいないと動物たちが心配だ・・・。

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7月19日

今から、ナイロビ行って来ます。久しぶりに自分で運転していくので疲れそう〜とか思ったけど、コイヤキの道が直されていたのとランドローバーの快適さで、いつもSUZUKIで7時間近くかかっていたのが、なんと脅威の5時間半!(しかも30分はナロックでのトイレ休憩) さすが、ランドローバー!!素敵っ!


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7月18日

来月は家を開けるので、明日からちょっとナイロビに買い出しに行って来ます。ジェーンも私の出張の前に休暇を取らせないといけないので、明日は彼女もナイロビへのドライブへ同行です。ジェーンは、マサイのいちゃもんによる精神苦痛にかなり疲れ気味。最近、誰に対してもすぐ切れるので、リフレッシュ休暇取らせることにした。犬6匹、猫4匹、バッファローは、レシンゴとお留守番〜とか思ったんだけど、昨日の夕方、外に猫をほったらかしにしたままどっか行ったので私が激怒。スーパーバイザーがいないとやりたい放題にされると思い、急遽ウィルにうちに居座ってもらうことにした。ウィルもコンサーバンシーで働き詰めで疲れていたので、ちょうど「Working Environment」(労働環境)から離れたかったとのことで、ラッキー。

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この「Working Environment」から逃げ出したいらしい・・・(真ん中のムズング)。

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7月17日

来月の中旬から2週間ほど、出張でナミビアに行って来ます。ナミビア!前々から行ってみたかったけど、行ったことがなかった国。ナミブ砂漠見たい!と思っているんですが、なんせ「害獣コントロール」なぞというセミナーに出ないといけないので、お勉強会に出るようなもの。おまけにそのセミナーやっているところがナミビアのどこなのかも、よう把握しとりません。10日に到着してそのままセミナー・センターへ。24日にセミナー・センターから、空港へ。って、何も観光出来ないじゃんっ!(涙)それにしても、ケニアからナミビアまでの飛行機代が往復「1467ドル」って、どういうことよ?すっげ〜高いじゃん!!日本に行くのとまるで変わりないっすか!(涙) 

ナミビア用のプレゼンの用意もしないといけないし、ナミビアから帰って来たら、アメリカから病理学者さんが来てセミナーやるので、それにも参加しないといけない。9月には親がケニアに来るし、8月9月はめっちゃ忙しい〜。

unko2.jpg
とぐろは巻いていませんが、unko series の続きです。あ、まだ出てませんね・・・(笑)。

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* 第1回目の募金(2008年2月25日)
・・・・・2,535,758円

* 第2回目の募金(2008年3月31日)
・・・・・2,586,250円

* 第3回目の募金(2008年5月15日)
・・・・・2,003,599円

* 第4回目の募金(2008年7月7日)
・・・・・2,515,269円

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・・・・・15,000,000円 

* 皆様のご協力のお陰で目標金額の2分の1に到達するが出来き、とても感謝しております(現在までの募金者リスト)。これからもご支援宜しくお願いいたします!

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7月17日

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7月16日

simontrevor.jpg

この1ヶ月ほど、サイモン・トレバーというカメラマンがマラトライアングル内の野生動物やレンジャーの活動などを撮影しています。サイモンは、African Environmental Film Foundation (AEFF) という団体を立ち上げ、映像を通してアフリカの環境問題を現地の人に理解してもらうとしている人。気さくだけど、シニカルな笑いを取る、かなり楽しいおじいちゃんである。

サイモンはもう40年以上もアフリカ内で撮影をしていて、元々はアイザック・ディネーソンの「アフリカの日々」や「愛な霧のかなたに」などの映画撮影などにも関わっていたりして、普通のメディアワークをしていた。でも、10年前に映画関係の仕事から離れ、アフリカ各地で問題視されている象牙密猟を始めとして、森林伐採、水資源の汚染など様々な環境問題を映像を通して現地の人に問題の重大さを伝えることを目的としたAEFFを立ち上げたのである。

近年のアフリカの子供達の大半は、「野生動物との接触」=「害獣」というシチュエーションでしか野生動物との関わりがないことが非常に多い。田舎の子供達は、保護区の中の動物を見に行くこともなければ、テレビなどで野生動物の映像を見る機会もない。彼らの中では、「ゾウ」は「トウモロコシ畑を荒らす害獣」であり、「ライオン」は「家畜を襲う害獣」ととらえられることがほとんどである。森林を計画なしで畑にする為に伐採し、乾いた土地に大量の家畜を放牧することが、将来的にどのような環境破壊に繋がるのか?毎日を一生懸命生きている彼らに、「未来の投資」としてなぜ環境を保護しないといけないかなどは、頭に浮かばない。炭を作る為に木を切り倒し、畑を広げる為に森林を伐採する。そして、5年後なぜ禿げ山になってしまった土地に作物が昔みたいに実らないのか、なぜ土壌が流れ出してしまうのか、なぜ雨があまり降らなくなってしまったのか、などが「森林伐採」と繋がっているとは夢にも思わない。

サイモンが撮るのは、ケニア内で彼が40年間に渡って見て来た環境破壊の原因となる出来事と、それがどのような未来を導くのか、それをどうやって止めることが出来るかである。そして、そのナレーションは英語、スワヒリ語、そして、その問題が重視されているエリアに住む部族の言葉である。大自然と隣り合わせに強く生きているアフリカ人に、アフリカの環境問題を理解して欲しい。そして、小さいながらも彼ら一人一人の日常的な努力を通して環境破壊を止めたい。そんなサイモンの思いが込められた映像は、野生動物保護区や森林保護区の回りにある学校や集会所を始めとして、ケニア全国の学校などでいろいろな言語で放映されている。

ハイビジョンの映像には比べ物にならないが、ほとんどの子供たちにとって自分たちの理解出来る言語で自分たちの土地で起きている問題を映像で見るのは初めてである。電気のない場所での放映がほとんどなので、彼のモバイルフィルムのスタッフは車にプロジェクターや発電機を詰め込んでケニア各地を走り回り、毎回1000人近くの人がモバイル映画館に何キロも歩いてやってくる。

なぜ環境破壊が起きるのか?なぜ今やっていることが10年後に問題を起こすのか?サイモンが「環境保護を理解して欲しい」と願う人たちは、田舎で暮らしながら小学校までの教育を受ければまともなエリアに住む住民がほとんど。そんな彼らにとってサイモンの映像での説明は、脳裏に焼き付き、様々な疑問を問いかける。一人でも多くのアフリカ人にアフリカの環境を守る努力をして欲しいと、大きなビデオカメラを抱えて、サバンナを駆け回るサイモン。熱く「映像を通した環境教育」を語りながら、大声で冗談を言いながら大笑いが大好きな、元気なおじいちゃん。今、マラトライアングルで、みんなに愛されている存在である。

『JMM』より。

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7月15日

以前ナイロビで2000年ぐらいに会ったことがある20代の看護婦さんが、スーダンで医療関係の仕事で頑張っています。彼女がスーダンに発つ前にメールをくれ、その後も彼女のブログを時々見ては、「おぉ〜、頑張ってるな〜!」と感心していました。なんたって、彼女は私よりも10歳近く若い(と思う)。そして、ブログからも頑張りやさんの彼女の奮闘ぶりが感じられ、刺激を受けていました。彼女も私と同じく、僻地で仕事をして、人と違った道を歩むという面でのいろいろ心の葛藤をブログに綴っています。そんな彼女の頑張りようは、まるで隣国スーダンからの清々しい風のよう。その頑張りようと、人と違った道に進んでいく若い女性の悩みみたいなのが、すごく同感を覚えたりしていまいます(彼女よりずいぶん私は年上ですけどねぇ〜(笑))。

「のんち」の「アフリカ、スーダン日記」から(途中、省略した箇所あり)

私はすごく苦手なことがあります。
それは勝手に勘違いされること。

勝手にいい子とか、凄いなとか、思われること。
川原さん(彼女のボス)のようには超えられない。
自分のやりたいことだけを通して、回りにも迷惑、人にも迷惑かけて
でも自分の好きなことを一番に考えて今ここにいるだけで。

なのに、スーダンなんかで頑張って偉いよね、とかあまり言われたりすると、そんなんじゃないとこもあるのに!っていらいらした。
村人の悪態も平気でつく事もあるし、舌打ちだってする。
決して献身的に働いてるわけではないから。

みんなも私と一緒。
やりたいことをやって、目の前のことをやってるだけ。
夢を叶えるつもりで人生歩いてるけどそれはみんな一緒でしょう。
手に入れたいものや望んだものが目の前にあるもの、いる人やと思う。

だからあんまり蔑視しないでほしいって思ってた。
友達と話してても、凄いよねって言われても、そっちだって凄いやんって
思うし普通に仕事してるって面ではみんな一緒やん、場所や環境が違っても働くって事は同じやし、
これは母親から言われたけど
仕事に優劣はない  と私も最近は思えた。

気づいたのは、
そんなちっぽけなことをも気にも留めない人が
周りの評価も全て自信につなげて行ける人が
川原さんみたいにああやってどんどん自分を延ばしていくんやと思う。決して天狗にもならず、かといって本当の自分との違いになんて悩まず。
私はまだまだやわ。

他人から見た自分も自分。自分だけが知ってる自分も自分。
その差に悩んだりせず、どちらも受け止めることが大切なんかもしれへん。
で、やっぱりまっすぐ一直線に夢に向って行きたい。
だって、まっすぐが一番近道なんよ。

「のんち」の「アフリカ、スーダン日記」

私も21歳でケニアに来た時から、今の仕事をやろうとしてず〜っと七転八倒しているけど(今もだけどね)、私より後からアフリカに入ったけどどんどん自分のパワーで「自分のしたいこと」に向って突き進んでいる彼女の様子を聞きながら、はっとされる言葉がいくつもありました。「まっすぐ一直線に夢に向って行くのは、一番の近道」。本当にそう思います。失敗して何度も転んでもその道にずっとそって行くっていうのは、そうとうな精神力や行動力がいります。彼女の強さとまっすぐさを知り、自分ももっと頑張らないといけないな〜!と、彼女より年増のあすかさんは思うのです。彼女のように体当たりで自分の道を開いていく素敵で、不器用なほどまっすぐな人、大好きです。



7月14日

これは、こないだ撮った写真だけど、アップしていなかったので。

sausagetree2.jpg
ソーセージツリーです!

asukamatunda1.jpg
でっかい、5キロ近いソーセージっす。

pangolin.jpg
パンゴリン!一生見れないかと思っていたのに真っ昼間からパンゴリンを発見!ライオン100頭以上見た以上に貴重な発見です。

egyptiangoose1.jpg
エジプトガン。

waterbuck1.jpg
ウォーターバックの親子。

unko1.jpg
みごとにとぐろ巻いてたのでついつい撮ってしまった、バブーンのウンコ・・・。

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7月13日

引き続き、ノホホンと休日を過ごしています♪

みなさん、お誕生日の書き込みやカード、どうもありがとうございます!!

lily2.jpg
せっかく奇麗に咲いているんだから…。

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花を引っこ抜いちゃダメだよ〜っ!(涙)

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7月12日

今日は、私の誕生日です♪

別に特別なことをした訳ではないけど、ピクニックランチを持って友達4人でタンザニアの国境近くでヌーの大群を見たり、一日ず〜っとサファリに出てました♪

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最近、写真を撮るのに凝ってるので、楽しかったぁ〜♪

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マラの紫のウォーター・リリーが咲き始めました!



7月11日

マラコンサーバンシーから、「マサイマラ・レンジャー基金」に寄付してくださった方々へお手紙をもらいました!

MCletter2.jpg


「日本から寄付して下さった方たちへ

ドクター明日香が始めた「マサイマラ・レンジャー基金」に日本から総額93,000ドルの寄付が集まりました。あなたたちのサポートには感謝してもしきれない思いです。

2008年の1月から、マサイマラへの観光客の数は80%激減しました。これは直接的に私達の収入の激減につながります。私達の通常の経営費は毎月120,000ドルかかっていますが、観光客の激減により毎月25,000ドルまで落ちてしまったのです。

あなたたちのサポートなしでは、私達の日々のオペレーションを続けることは不可能でした。密猟パトロールを停止し、ほとんどのレンジャーたちを解雇するしか選択肢がなかった私達は、あなたたちのサポートでマサイマラ国立保護区を守ることが続けられました。レンジャーたちも解雇されることなく、密猟パトロールも続けられています。そして、1月からは合計44人の密猟者がレンジャーにより逮捕され、これによって何百頭もの密猟される運命だった野生動物の命が助かっています。現在ヌーの大群の大移動がマサイマラに戻って来ています。この時期は(ヌーを仕留めようとする)密猟者が倍増する時期でもあり、私達もパトロールに力を入れなければいけない時期です。

ハイシーズンの間の2ヶ月間は、少し観光客の数が上がると見込まれていますが、残念ながら今年中は去年と比べると収入はずっと赤字状態だという予測がされています。

みなさまのサポートを本当に感謝します。」


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7月10日

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うちのお庭のテラス(?!)の後ろに見える森は、ゾウの森です。毎日森からゾウの声が聞こえてくるし、こないだはゾウが1時間ほど叫びまくってました。あまりも以上な騒ぎようで、うちのワーカーどもも「あれはゾウが牛か人を殺した時に出す声だ!」と騒ぐので、車で声がしていた場所まで行って来ました。しかし、森の入り口で車が入るところがなくなり、途中からパンガ(山刀)持たしたレシンゴとポール(庭師)と一緒に歩いて森に侵入ぅ〜(するな)。

forest1.jpg
森の入り口に立つレシンゴ。

ポールがパンガで通りすがりの木を叩いて、ゾウに人間がいるということを知らせながら、歩いて行く。しばらくすると、ポールがカツカツと木を叩いた後、前方でバリバリバリーッ!!と木を倒しながら巨大な物が突進していく音がっ!

ゾウだっ!

音は私達から離れて行くので、もう少し追跡してみると、小川の辺りにでっかいゾウの足跡とゾウの臭いがプンプン。

「げっ、でかいオスじゃん。引き返すよ〜」

保護区の中のブッシュでは、よくレンジャーのパトロール同行とかしてライオンに徒歩出くわしてしまったりとか(例の毒で手足が麻痺してたけどね)いろいろやってますが・・・、うちのレシンゴとポールは銃持ってないっすからねっ!ゾウが多くなって来たので、そろそろうちの家の回りのゾウ除けロープ(エンジンオイル、タバコの葉と生とうがらしを切り刻んだ物をロープに塗り込んだ物)のとうがらしエキスを塗り直さないといけない時期だわ〜。

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7月9日

掲示板の以下の書き込みとメールへの私の個人的な意見です(本人には引用の許可取りました)。これは今日のJMMにも書いてあり、以下は私の記事をコピーしたものです。

「7月から10月ぐらいの間、うちの裏の森には保護区からゾウが移動してくる。毎日森からゾウの声が聞こえてくるし、夕方になるとゾウだらけになるので、この時期はマサイでも6時以降とかは歩いている人はあまりいなくなるほどである。

 そんなゾウの声を聞きながら、「もうすっかりゾウのシーズンだな〜」などと季節の変わり目を感じていた時、私のHP「獣の女医inアフリカ」の読者から以下のようなメールが届いた。

「地球温暖化をテーマにしたテレビ番組を日本で放送していました。ケニアでの問題も紹介していて、温暖化により乾期が長く続くようになった結果、象が食べ物を求めて村を襲い人間の畑を荒らすようになったとのこと。その際、何人もの人が象に殺されているといってました。先進国がCO2大量排出→地球温暖化→アフリカ等の砂漠化→野生動物の住かの減少=食料の減少→人間の耕作した畑を荒らす、と言う流れに感じました。温暖化は人間がやってきた事のツケであり、人を襲った象には何の罪もないと思うし、殺された人間ももちろん何の罪もないと思います。根本的な解決は、温暖化を防止して地球を元の自然体系に戻すしかないと思うのですが、動物と人との共存という昔から日本にもある問題がケニアでも起こっているんですね。」

先進国のCO2大量排出がいろいろなネガティブな現象を起こしているのは、否定はしません。しかし、私の個人的な意見を述べさせてもらうと、最近なんでもかんでも地球温暖化と結びつけ過ぎではないだろうか?と感じてしまう。野生動物の住かの減少は、ただ単に人間が増え過ぎて、人間が生き延びる為の自然界からの需要、もしくはビジネスの為の自然界の需要が多くなり過ぎたからではないのでしょうか。アフリカ等の砂漠化問題が重視されているエリアは、今世紀に入ってからすでに野生動物がほぼ全滅してしまったエリアがほとんど。それに比べて、現在Wildlife Conflict (野生動物との衝突)が起きている地域は、この50年ほどで爆発的に人口が増えた場所や、野生動物生息地がすべて大規模な農園に姿を変えた場所が主です。それに北極や南極の氷が地球温暖化による1−2度の変化で大きな影響を及ぼすのに比べて、野生動物との衝突の問題が重視される東アフリカ、そして南部アフリカの国で「地球温暖化→アフリカ等の砂漠化→野生動物の住かの減少=食料の減少→人間の耕作した畑を荒らす」という方程式はどうも当てはまらない。

ケニアだと、ゾウとの衝突がある場所はすべて国立公園の外に広がる Seasonal Migratory Route(季節によって移動する動物が通るルート)や Wildlife Dispersal Areaと呼ばれる「野生動物が野生動物地域から出て来ても生息可能なエリア」が「人間が住むエリア」もしくは「農場」に姿を変えたエリアである。その地域に住む地元住民が「農耕民族」の場合はゾウやその他の草食動物との衝突であり、「遊牧民」の場合はライオンやヒョウなどの肉食獣との衝突が起こる。体重7トンもあるゾウや百獣の王でもあるライオンなどを相手に繰り広げられるアフリカでの野生動物との衝突は、他の国の共存問題よりもかなりシビアな状況であることは言うまでもない。

1970年代にケニア北部最大級であった35,000頭の肉牛を抱える総面積6,320平方キロメートルのガラナ牧場では、20年の間に家畜や人を襲う「害獣」と見なされたライオン500頭以上が射殺されている。この数字は年間25頭のライオンが射殺されたということを表しているが、ライオンは家畜を10頭殺した時点で害獣とみなされ射殺の対象となっていたので(10頭以下を殺さなければ害獣とみなされない)、乱殺されたという訳ではない。そして、現在でも肉食獣の害獣問題の対処として、銃を持たない民族の間でも安く手に入るフューラダンのような毒が肉食獣の命を奪い続けている。

現在は有名なセレンゲティとマサイマラの間を移動する200万頭のヌーの大移動しか知られていないが、実はその他にも1970年代は、マサイマラ国立保護区の外でマラセレンゲティーとは違う独自の移動を続けていた14万頭のヌーの大群もいた。そのヌーの移動していた土地には、1970年後半から大規模な農家が出来上がり、現在のその地域のヌーは4万頭にもならない。ヌーの数が激減したのは1980年前半で、その理由は100,000エーカーという広大なサバンナが麦畑に姿を変えたことと、麦畑に侵入してヌーが害獣として射殺されたことが原因だと言われている。

野生動物との衝突を表す方程式があれば、「人間の爆発的な人口増加→森林伐採やサバンナの農地化→野生動物の住かの減少=人間の耕作した畑を荒らす」だと私は思う。

こないだもナショナルジオグラッフィクスの記事で、「地球の温暖化が90年代でライオンが1000頭も死んだセレンゲティー国立公園でのジステンパーのアウトブレークと関係している」と書かれていたが、それもいくぶん大げさなのではないかと密かに感じている。アフリカでは、過去に10年間サイクルほどで大乾期やエルニーニョなどの大雨期がやってきている。大雨期がくれば蚊が異常発生してリフトバレー熱などの出血熱のアウトブレークが起ったりするし、大乾期がくればダニが以上発生して、ダニからうつる病気に感染する可能性が高くなる。そして、ダニから感染するバベシア症などは免疫力を低くすることから、バベシア症にかかった動物はウィルス感染する可能性も高くなると考えられている。実際にセレンゲティでジステンパーに感染して死んだライオンも、バベシア症とジステンパーに同時感染していたことが分かっているし、疫病学者とウィルス学者によると、セレンゲティとマサイマラのエコシステムの中で定期的にアウトブレークを起こしているジステンパーのウィルスのワイルドストレインが自然界の中に存在しているそうである。ダニの異常発生とウィルスの野生動物への感染が、10年サイクルの大乾期によるものだろうか、それとも地球温暖化によるものなのだろうか。その答えが出るには、もう少し時間が必要なのではないだろうか?

(JMM 『マサイマラ・レポート』 第21回より)

ungano1.jpg
1980年代まではヌーが生息していたサバンナも、今は100,000エーカーの麦畑です(ナイロビからマサイマラへの飛ぶ時に見えるナロック州の麦畑)。

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・・・・・2,003,599円

* 第4回目の募金(2008年7月7日)
・・・・・2,515,269円

* 目標金額(約半年間の活動資金)
・・・・・15,000,000円 

* 皆様のご協力のお陰で目標金額の2分の1に到達するが出来き、とても感謝しております(現在までの募金者リスト)。これからもご支援宜しくお願いいたします!

●ネットによるマラコンサーバンシーへの寄付先

● 「We Cannot Lose the MARA」のステッカー!

MARA CONSERVANCY MONTHLY REPORT

●銀行口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
三菱東京UFJ銀行 
大森支店 普通預金
口座番号: 1299787

●郵便振替口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
口座番号 00100-0-667889



7月8日

書きたいと思った内容でも長過ぎると何日かに分けて日記にアップしている、私。書きたい内容が多すぎる時は、未来日記になったりします。

6月もマラコンサーバンシーのレンジャーの活動は、日本のみなさんの募金により助けられて来ました!5月にとても高額な募金をして下さった方がまた6月に募金をしてくださったり、一人で10回以上も募金してくださったり、いろいろな方からのサポートしていただいています。みなさん、本当にありがとうございますっ!!

正式な会計報告は1年経った時点でネット上で出す予定ですが、それまで今年の1月からマラコンサーバンシーがマサイマラのツアーオペレーターとマネージメント宛てに出している月末リポートを私のHP上にもアップしました(通常はマラコンサーバンシーのHPで出ています)。マラトライアングルで1ヶ月の間で起きたあらゆる出来事(野生動物、セキュリティー、観光、設備、運営、経理などの月刊報告)が書いてあり、私の毎月の寄付は「Revenue & Accounts」に2月から毎月提示されています。

〜〜〜〜2008年のマラコンサーバンシーの月末リポートから〜〜〜〜

2008年1月
2008年1月の選挙後の大惨事の後の観光客の大幅の減少に伴いマラコンサンバーシーの収入が激減しました。50%の減少だと予想されていた観光客の数は、実際には80%近い減少でした。今後の何ヶ月を生き延びる為に私達はオペレーション経費の大きなカットをせざるを得ません。以下の項目の経費がカットされました。
・資本支出の停止
・新規のプロジェクトの制限
・道路修理用グレーダーの停止
・道路修理用トラクターの停止
・マサイに対する家畜の損害賠償支払いの停止
・コミュニティースカウト(保護区の外をパトロールする人たち)のカット
・アンチハラスメント用の車の停止(3台中、2台停止)
・密猟者逮捕の為の夜間パトロールの全面停止 
・密猟対策パトロールのエリアの大幅な減少
・保護区外のパトロールの減少
・正規スタッフ以外、すべてのテンプ・スタッフの解雇
・スタッフの食費カット

2008年2月
“We have been very fortunate in receiving support to meet our projected shortfall and would like to thank the following for their support. I would particularly like to single out Dr. Asuka Takita for her support; she has raised US$ 29,000 in three weeks through her articles and blog for the Mara Conservancy. This shows the power of the Internet in raising funds if the message is right. “

「経費の赤字を補う為、いろいろな方からのサポートを受けたことにとても感謝しています。特に3週間のうちにブログや新聞記事を通して29,000ドルの募金を募ってくれたドクター明日香への感謝の気持ちをを伝えたいと思います。呼びかけのメッセージが正しい時のインターネットを通しての募金の威力を知らされました」


2008年3月
“Dr Asuka Takita has raised US$ 51,000 for the Mara Conservancy in February and March through articles she has written, and through her Blog. This is an amazing achievement and we are most grateful for her support.“

「ドクター明日香は、2月から3月の間に自分で書いたブログと新聞記事を通して合計51,000ドルの募金を募ってくれました。彼女の素晴らしいサポートに感謝します」


2008年4月
“We banked US$ 23,000 from Wildlife Direct and a further US$ 25,000 from Dr Asuka Takita. I would like to extend our sincere gratitude to Asuka for raising in excess of US$ 50,000 for the Conservancy. “

「今月はワイルドライフダイレクト(http:// maratriangle.wildlifedirect.org)を通して23,000ドル、そして、ドクター明日香からさらに25,000ドルの送金を受け取りました。既にマラコンサーバンシーの為に50,000ドル以上の募金を募ってくれた明日香に感謝します」


2008年5月
“Dr Asuka Takita ? who has raised US$ 71,357 (Ksh 4.3 million) and WildlifeDirect ? through which we have channelled approximately US$ 35,000 (Ksh 2.1 million), we would not have been able to continue operations. “

「総額71,357ドル(430万シリング)の寄付を募ってくれたドクター明日香と、総額35,000ドル(210万シリング)を集めてくれたワイルドライフダイレクトの援助が無かったら、私達の活動は止まっていたことでしょう」


2008年6月
“Dr Asuka Takita has now raised US$ 90,000 (Ksh 5.9 million), Mr J Kimojino and Mr W Deed have raised US$ 50,000 (Ksh 3.2 million) through WildlifeDirect and Anne Kent-Taylor has pledged another US$ 11,000, bringing her total to US$ 26,000 (Ksh 1.7 million). “

「現在のドクター明日香の寄付の総額は90,000ドル(590万シリンング)、ワイルドライフダイレクトのJ.キモジノとW.ディードの総額は50、000ドル(320万シリング)。そして、アン・ケント・テイラーはさらに11,000ドルの寄付を約束してくれ、彼女の総額寄付額は26,000ドル(170万シリング)になります」

MARA CONSERVANCY MONTHLY REPORT
もっと詳しいことは、こちらのページから!

1月から毎月US$50,000 (約525万円)の赤字を抱えながらレンジャーを一人も解雇しないで活動を続けてきた、マラコンサーバンシー。日本や世界各国からのいろいろな人のサポートで保護区閉鎖をここまで逃れて来ました。観光客が全く来なかったと言っても過言でないこの半年間のうちも、レンジャーたちは黙々と密猟者からマラトライアングルを守ってくれ、彼らが2001年にパトロールを開始してから、この6月で合計1,037人の密猟者の逮捕することに成功しました!(驚異的な数字!)日本から募金をしてくださった方達も、いったいどういう人たちをサポートしているのか、レンジャーたちの仕事はどのようなことをしているのだろうか、と、いろいろ疑問に思っている人もいると思います。なので、観光客が安心してサファリを楽しめる環境を守り、そして、野生動物を密猟者の手から守っているレンジャーたちの陰の活躍ぶりをアップすることにしました。普段は公の場に出ることのない彼らのヒーローぶりをぜひ見てあげて下さい!

サバンナを守る人たちの仕事風景
カッコいいから、彼らの仕事っぷり!!

マサイマラでの私の写真コレクション♪


We cannot lose the Mara

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★★★日本からマラコンサーバンシーに寄せられた募金額★★★

* 2008年7月3日現在の延べ寄付金額 
・・・・・ 9,843,676円

* 第1回目の募金(2008年2月25日)
・・・・・2,535,758円

* 第2回目の募金(2008年3月31日)
・・・・・2,586,250円

* 第3回目の募金(2008年5月15日)
・・・・・2,003,599円

* 第4回目の募金(来週予定)

* 目標金額(約半年間の活動資金)
・・・・・15,000,000円 

* 皆様のご協力のお陰で目標金額の2分の1に到達するが出来き、とても感謝しております(現在までの募金者リスト)。これからもご支援宜しくお願いいたします!

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7月7日

しばらく真面目なトピックについて語っていたので、今日は、息抜きです。マラトライアングルの隣のコイヤキに去年ぐらいに出来た新しいロッジのHPを見て、思わず床を転げ回って笑いそうになりました。いや〜、昔、弟が送って来てくれたアジアの間違った英語の使い方にも爆笑させていただきましたが、このロッジの間違った日本語(日本語のサイトがあった)にも笑わせていただきましたよ。翻訳プログラムを使ったのは分かるんだけど、これじゃ、絶対に日本人の観光客は来ないだろうね・・・。

「位置: 高貴なMaraはある 置かれる Maraの川の普及した「Hippoくねり礁湖」のセクションの半島のマサイ族Maraの西部のKoyiakiの保存区域では。 ロッジは世界的に有名な移動の川の交差点の少数のマイルドライブの内にのある Koyiaki-Kichwa そしてヒョウのたまり場と同様、「Mara Serena」の ヒョウの峡谷、BBCで強調されて 大型の猫科動物日記 プログラム。 私達は、11月への6月の移動の季節の間に、たくさんのヌーがキャンプの周囲で牧草を食べるために一点に集中する移動ルートにいる。 1月から4月への草が国民予備区域で高いとき、herbivoresのほとんどおよび予備のライオンは私達の近くでより短い草のためにそれによりゲームを 作る高貴なMaraのKoyiaki区域に、運転する東のマサイ族Maraのほとんどのキャンプのための好みを移住する。 キャンプの沼地、あるhippoのプールの礁湖 waterholeは、ゲームドライブを伴って、Maraの高貴な場所忘れられないサファリの経験の中のゲームの観覧をする。 私達のゲストのほとんどはすべての眺めと報酬を与えられる 大きい5 水牛、ライオン、象、ヒョウおよびサイ。」 

なんか、最後まで読み終えるのに、かなりの気合いを必要とします・・・。「大きい5」というのは、ひょっとして「ビッグファイブ」のことかい?!

「川の客用の部屋の調節: 高貴なMaraに広い6贅沢川の正面と置かれる水洗便所、bidets、対の洗面器が、贅沢なシャワー、湯、電気およびテレホンサービスある客用の部屋がある。 すべての川の客用の部屋に贅沢な手によって切り分けられる調度品、優雅な麻布、緑豊かなタオル、浴衣、スリッパ、洗面用品および4柱式ベッドのベッド(1人の極度の王か2つの倍がある; 加えられる付加的な寝具はお好みであれば傘、レインコートおよび防虫スプレーと)供給され。」

確かに「水洗便所」だと思うけど、「便所」って言葉使っちゃっていいの??おまけに、優雅な麻布って何?教えて!浴衣も出してくれるの?!最後の文章ブツっと切れてるし。

さらに次のページに行くと、

「ゲーム・アウティングー  テレビジョンのプログラム,ディスカバリー・チャンネル,アニマル・プラネット,ナショナル・ジラフィックそしてBBCで みられる やせいかいの じつぶつを たのしめる。アフリカで ビッグ・ファイブをみたいならばマサイ・マラが いちばんの ばしょといえる。 わたくしどものゲーム・アウティングはマサイ・マラのなかで も とてもユニークな ばしょに つれてゆく。 ロイアル・マラの ちかくではマタニティーだいかぞくが みられる。 ちかくのレパード・ゴージに いっ てみること。 BBCキャット・ダイアリーで ゆうめいになったレパード,なまえはシャドー。 レインボー・ヒルに いくと しろいいろで とても めず らしい リノソロスを みながら あしで ゲーム・アウティングが たのしめる。 もしも, くろいいろのリノソロスをみたければ,ていきてきに セレン ゲティーから うつってくるのでリノ・リッジにも いって リノソロスをみることができる。 BBCによって フィルムされた ムシアラ・マーシュにゆく と,チータも みられることがある。 ぞうとバッファローを みたければ ロッジの ちかくで みられるので とおくまで でるひつようはない。」

ひらがなカタカナ攻撃じゃ〜〜〜〜・・・(涙)。

「だいどころせつびー  ひがしアフリカのなかでいちばんの だいどころせつび
わたくしどもロイアル・マラでは,こうきゅうな たべものは こうしつな だいどころの せつびから うまれるとしんし゛る。 すべての だいどころよう ひんはヨーロッパせいひんである。 ほかのサファリ・キャンフ゜とのちがいは,やせいせいかつの かんきょうに やむおえず かぎられた せつびでしかな いということはなく,すべての だいどころようひんは まあたらしい。 おおがたの れいぞうこ,れいとうこ,オーブン,コーヒー・メイカー,ジュース・ メイカーと,さらあらいきも せつびされている。 わたくしどものシェフに たのしくゆたかな かんきょうのもとで まいにちりょうりが できるように  だいどころようひんには ひつよういじょうに おかねがかけられている。」

だいどころせつびー、だらしないから語尾を伸ばすないっ!

「ていきてきに しんせんな さかなが みつかれば モンバサから もってくるが いまのところ むつかしい。 おいしいにくとバラエティーなるサラダはほしょうされる。」

新鮮な魚は、今のところむつかしらしい・・・。だが、肉とサラダは保障してくれるそうだ・・・。

最後にゃ〜〜〜〜

「私達の贅沢なグルメ向きのビュッフェを楽しみなさい」

命令調です!そう、楽しみなさい!リラックスしなさい!

「げんちじんであるマサイぞくの ぶんかを しるためにも そこへ いってみること。」

そうそう、そこへ行ってみることです!

みなさんも、素敵な日本語で説明してくれるロイヤル・マラは、いかがぁ〜?っていうか、やばいって、この日本語。こんな日本語のサイトだったら、ない方がマシだよ。「日本語が変なので、ちゃんと日本語のネイティブに直してもらった方がいいですよ」ってメール書いてみたら、嫌がらせメールかと勘違いされたのか、完全シカト。嫌がらせで書いたんじゃないのに!本当にこんなサイトだったら、日本人来ないぞっ!


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7月6日

いっつもいっつも、規則違反したドライバー相手に嫌な思いをしないといけないキモジノとナイトイ(アンチハラスメントのチーム)は、大変だと思う。アンチハラスメントのチームは、おとなしい性格の人材が多い。なぜなら、お客相手の仕事だから。血の気立った密猟チームと違って、ドライバーたちに違反を言い渡す時も強い口調など使わないよう指示されていて、後でお客をロッジに下ろしてから罰金を支払いにオフィスに来るように言われる(密猟チームだったら、その場で即罰金支払わせてしまうでしょう)。キモジノとナイトイによく同行している友達のウィルは、「彼らは規則違反しているドライバーに遠慮しすぎている」、「ドライバーが注意された後にひどい口調で文句言うのも黙って聞いているし、おとなしすぎる!」とイライラしているよう。

おとといもナイトイが、規則違反したドライバーに罰金を言い渡した途端、セレナのマネージャーが飛んで来て、「うちに泊まっている客にお宅のレンジャーのナイトイが嫌がらせしている。規則違反を取りやめにしてくれ」ってボスに抗議をしだした。心配そうな顔をしてオフィスの外で待っているナイトイ。ボスに「その証拠写真を見せてみろ」と言われ、そのドライバーの規則違反の現場の写真を見せるナイトイ。その写真を見せられると、マネージャーはすごすご帰って行った。ボスから「心配するな。自分の仕事をちゃんと実行しているなら、ドライバーやロッジがどんなにいちゃもんつけてきても、コンサーバンシーは100%レンジャーをサポートするから」と言われ、ポンっと背中を叩かれた後、ナイトイはいつものはにかみ笑いに戻っていた。

naitoi1.jpg
密猟チームと合流するナイトイ(右から2番目)。


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7月5日

マラトライアングル内のロッジの中で、一番ガイド・ドライバーの教育に力を入れているのは、キチュワテンボとバテリアー系列だと思う。でも、「Responsible Guiding Workshop」が終わった3日後に、キチュワのドライバーがキモジノがオフロード指定にしたエリアのバリアーを勝手に通過し(タイヤの跡でキチュワと分かった)、その次の日も同じ規則違反したので、罰金を支払うよう言われた。キチュワは去年、罰金(30ドル)支払いを拒否している。おまけにキモジノが車に乗っているお客さんに規則違反をしたことがバレるとドライバーがかわいそうだという理由から、「恥をかかせないため」にスワヒリ語で規則違反のことを説明したことを逆手にとった行動に出た。キャンプに帰って、自分のお客に「レンジャーが嫌がらせをした」と説明し、マラコンサーバンシー宛てに抗議のメールが来たのである。なので、今年からすべてのレンジャーがお客さんにも規則違反が分かるように「英語での規則違反と罰金の説明」が義務つけられ、違反現場をデジカメで写真が撮られることになった。写真を撮るのは、ドライバーやロッジが何年も前から何度も注意されているのに規則を全く守らないから、最後の手段として入れられたようなものである。

公園の規則は、はっきり言って、守ろうと思えば簡単に守れることである。っていうか、レンジャーとかうちらは守ってるぞ。動物のハンティングを邪魔しない、公園内は時速50キロ以上出してはいけない、公園内でゴミを捨ててはいけない、肉食獣に近寄りすぎない、正規の道もしくは草を刈って作られたトラック以外は使用してはいけない、手を叩いたりドアを開け閉めしたりどなったりして動物に嫌がらせをしない、土壌が崩れて草が生えなくなったエリアには草が生え戻るまで車を乗り入れない、保護区には朝6時半から夕方6時半までしか入園できない。はっきり言って、一般常識だと思う。このような単純な規則を守れないのは、理解不明である。

キチュワのドライバーが規則違反2回続けてした現場の写真を見て、お客さんが激怒した(キチュワに対してね、ドライバー教育がなってないって)。そして、キチュワ側とマラコンサーバンシー側がミーティングした。「キチュワはドライバー教育に力を入れているのに、非常に残念なことだ」と言われると、キチュワ側は「教育に力を入れてるのが仇になってると思う。なぜなら、お宅らのレンジャーは一日中キチュワの車を追いかけて、うちのドライバーがミスするのを見張っているからだ」だと。訳分からない幼稚な言い訳に、みんなかなり気分害したらしい。どこの誰がキチュワの車を一日中追いかける暇があるんだよ・・・。そんな暇ないし、そんなくだらない理由ってあるかいって感じだね。そのバカな一言でボスが怒ったのが向こうにも分かったのか、急に態度を激変(ボスはめったに怒らないので、さすがにやばい発言したと思ったらしい)。自分たちのドライバーに「レンジャーの仕事をリスペクトしろ!規則違反をしたら、うちのマネージメントが許さないぞ!」とキチュワのマネージャー(最初っからそう言いなさいって)。

そして、6月はキチュワのドライバーとドライバー見習いは、キモジノの下で研修を受けることが義務付けられた。キモジノの車に乗って、規則違反したドライバーに注意をして、それが守られないことがどれだけ気分悪いか。どれだけ、動物に対するハラスメント行為か。キチュワのドライバーが壊したバリアー(通ってはいけないエリアに石を何十個も並べて「通行不可能」のサインを置いている)を作るのがどんなに大変か(キモジノは石の運び過ぎで手から血流してたもの)。キチュワのドライバーたちも、やっと理解し始めたらしい。マラトライアングル内にあるロッジのドライバーのマナー改善から始まらないと、ナイロビからやってくるドライバーにしめしがつかないもの。みんな、ちゃんとしてよねっ!


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7月4日

レンジャーのキモジノのメインの仕事は、「アンチ・ハラスメント」。彼の仕事は密猟者を逮捕するチームとは違い、動物に対してハラスメント行為をする観光客やドライバー相手の仕事なのである。観光客が保護区の規則を守っているか、近づき過ぎることで肉食獣のハンティングやヌーの河渡りを邪魔していないか、などを毎日チェックしている。一日中サファリカーに追い回されているチーターやライオンたちに対して、車は5台以上は近寄らない(規則がないエリアでは50台近く肉食獣に接近したりすることもある)、25メートル以内に近寄らないなど、キモジノの仕事はハイシーズンになるとてんてこ舞いである。まだまだハイシーズンではないが、6月中にすでに8件の規則違反(指定範囲以外でのオフロードと動物に近寄り過ぎ)でドライバーが捕まっている。

asukakimojino1.jpg
マラ川の辺りで、キモジノと。

チーターのハンティングのライン(チーターと獲物の間の線)をカットしてしまったり、ブッシュの中にいるヒョウを見る為にブッシュに突っ込んでいったり、オフロード禁止されているエリア(草が生えてくる為に隔離されたエリア)に勝手に入ったり、動物の前で車のエンジンを切らなかったり、ライオンが寝ているので車のドアを開け閉めしたり音を立てたりして起こそうとしたり(客が写真撮れるように)、あまりのドライバーのマナーの悪さにびっくりすると同時に、動物に対する無神経さに怒りまで感じてしまう。そして、その原因となるのは、動物をより近くで見れることに対して、ドライバー相手にチップをはずむ観光客であることを忘れてはいけません。ドライバーたちはより多くのチップを求め、動物達に無神経に近づいていっているのだから。ちゃんと動物の生態について説明出来ることより、より近くで動物の写真を撮るように接近することに対して払われる、間違ったチップ。ドライバーに対する研修クラスも必要だと思うけど、ロッジ内で観光客にどのようなことをして良いか、どのようなことが動物に対するマナー違反かなどをちゃんとお客に説明しないといけないと思う。動物のいる前で、キャーキャー騒いだり、ゴミを捨てたり・・・。ちゃんとマナーを守って欲しい(レンジャーとか私とかがそのゴミ拾わされてるんだから)。

マラコンサーバンシーの月末リポートによると(このサイトから誰でも手に入ります)、今回の研修に参加したのは、オロナナ、リトルガバナーズ、マラバルーンサファリ、ムパタ、キチュワテンボ、マラシリア、トランスワールドバルーン、マラコンサーバンシーのレンジャーたち。どうやら、マラ・セレナだけ誰も参加しなかったらしい(おいおい)。リポートの最後の方に「マラトライアングル内で一番大きなツアーオペレーターであるマラ・セレナが誰も参加しなかったのは非常に残念なことだ」と書いてあった。ま〜、彼らは何年か前にこの研修をやろうという話が出た時に「ドライバーのスタンダードを決めるなんて、マラコンサーバンシーは何様のつもりだ?!」と反論してきたしな〜。スタンダードなしのドライバーが無責任なマナーで保護区を走り回る方がいいのだろうか、と、私的には開いた口が塞がらないっす。あそこのドライバーって、運転出来るだけのメカニック上がりとかウェイター上がりとかのドライバーいるし、スタンダード上げられたら確かに困るだろうね。ラジオで「どこどこでライオンがいたから、そこに行けばいい」と先に見つけたドライバーからの情報を入れて走るだけのスタイルから、「ちゃんと動物の勉強して、地道に動物の行動パターンを読んで動物を探さないと」いけないからねぇ〜。ホント、ちゃんとドライバー教育しろよな〜。

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* 2008年6月20日現在の延べ寄付金額 
・・・・・ 8,529,204円

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・・・・・2,535,758円

* 第2回目の募金(2008年3月31日)
・・・・・2,586,250円

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・・・・・15,000,000円 

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7月3日

ちょっと前に私が投稿している村上龍さんのメールマガジン「Japan Mail Media (JMM)」にも書いたが、マラコンサーバンシーとUK Travel Foundationが、マラトライアングル内にあるロッジのサファリドライバー相手に開いた「Responsible Guiding Workshop」という研修クラスについて語りたいと思う。観光客がただ単に「ビッグファイブ」を見るだけではなく、マサイマラのすべての動物、鳥、昆虫、植物、気候、そして地質までちゃんと観光客に詳しく説明出来るようになる為の2日間のワークショップである。

南ア、ジンバブエ、ナミビアなどの南部アフリカの国のサファリガイドの知識レベルはとても高いことで有名である。サファリ・ガイドになる勉強も大変だし、実際に試験に通っても下積み時代を何年か過ごさないといけない。その反面、ケニアのサファリガイドの知識レベルは、驚くほど低い(と私は思う)。ワークショップでレクチャーをしたのはザンビアのトップガイドのムヴゥラさん(ザンビアのガイドはウォーキングサファリがメインのところが多いので、知識も半端じゃない)。彼の知識レベルと我がケニアン・ガイドの知識レベルは全く比べ物にならなりませんでしたよ。「シマウマについて5分ほどおもしろい話を聞かせてくれないか?」という彼のリクエストに答えられるケニア人はほとんどいなかったのに対して、ムヴゥラさんさんはシマウマの一般的な説明以外にも、南部アフリカのシマウマにまつわる民話から、過去から現在までの動物学や行動学の興味深い研究などにいたるまで知識の深いこと!(ケニア人、唖然) その後に聞かれた「ソーセージツリーについて5分間ほど語ってくれ」のリクエストには、ケニア人、全滅(涙)。ケニアのサファリガイド試験のシルバーレベル持っているガイドも足下にも及ばない、ムヴゥラさんの素晴らしい動植物の知識に脱帽!

(続く)

sausagetree.jpg
ソーセージツリーの下で休憩するライオンたち。


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・・・・・ 8,529,204円

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・・・・・2,586,250円

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7月2日

相変わらず、家に帰って来てからも私をシカトしてくれている、花ちゃんです。慣れているのは、ジェーン、レシンゴ、ポール(庭師)だけ。遠巻きに変な物を見たい興味心にかられるのか、時々私のことを見に来たりはします(ジェーンとかポールの後ろに隠れてジーッと見つめてきて、人見知りしてる子供みたい)。4ヶ月前にレスキューされたすぐ後は私にベッタリだったのに、薄情なバッファローめ〜。最近はバッファロー本来の行動のように、夜中に起きて草を食べたりして、アスカリ(ガード)を困らせてます(ヒョウやハイエナに食われないようにアスカリが見張っていないといけないから)。

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かわいらしい丸っこい角から、先っちょが尖っているちょっと大人の角になってきましたよ〜♪

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このすぐ後、私の顔を見て、ブモッ!と不機嫌になる・・・。

マサイマラでの私の写真コレクション♪


We cannot lose the Mara

●マサイマラの野生動物を守るレンジャーをサポートしてあげて下さい●

★★★日本からマラコンサーバンシーに寄せられた募金額★★★

* 2008年6月20日現在の延べ寄付金額 
・・・・・ 8,529,204円

* 第1回目の募金(2008年2月25日)
・・・・・2,535,758円

* 第2回目の募金(2008年3月31日)
・・・・・2,586,250円

* 第3回目の募金(2008年5月15日)
・・・・・2,003,599円

* 目標金額(約半年間の活動資金)
・・・・・15,000,000円 

* 皆様のご協力のお陰で目標金額の2分の1に到達するが出来き、とても感謝しております(現在までの募金者リスト)。これからもご支援宜しくお願いいたします!

●ネットによるマラコンサーバンシーへの寄付先

● 「We Cannot Lose the MARA」のステッカー!

●銀行口座:
「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」
三菱東京UFJ銀行 
大森支店 普通預金
口座番号: 1299787

●郵便振替口座:
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7月1日

昨日の話の続き

BBCの記事を読んだマサイマラのマサイは、「コンサベーションに協力している、マラ・マサイに対して不当な書き方だ!」と、か〜なり怒っています。自分たちは家畜を殺されても我慢しているのに、ロッジが使った農薬だと発表しないで、いかにもマサイマラ・マサイがやったと思わせる記事。確かに不公平だと思う。

しかし、このことについて書かれたマラ・トライアングルのブログでの読者のコメントを読むと、「アンボセリ・マサイだろうが、チュールー・マサイだろうが、その他のマサイだろうが、何でもいいじゃないか」や、「フューラダン問題を解決するには仕方ない」などの意見があることに驚いてしまう。

アンボセリに住むマサイ、チュールーに住むマサイ、マサイマラに住むマサイ。みんな、マサイという部族であるが、どこかのマサイがやったことに対して無罪のマサイが汚名をきせられてもいいのだろうか?東京の日本人がやったことをいかにも関西の日本人がやったように報道されたら、関西の人は怒らないのだろうか?もしくは、西海岸のアメリカ人がやった間違いを東海岸のアメリカ人がやったようなニュアンスの記事は叩かれないのだろうか?そして、いくらフューラダン問題が大切でも、ある一定のグループの人がぬれぎぬを着せらるような報道の仕方は正当化されるのだろうか?いろいろな疑問が湧いてくる。

誰もフューラダン問題が絶対に報道されなければいけない問題だということを否定している訳ではない。でも、その為に無実な人が汚名を着せられるようなことがあってはいけないと思うんだよね〜。それが、スーツを着て世界を飛び回っているビジネスマンであろうが、赤い布をまとって牛やヤギを放牧している人であろうが、同じことでしょうとか思うのは、私だけなのだろうか・・・?

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6月30日

真実を報道するのは非常に難しいな〜と、改めて考えされられたことがありました。つい最近日記に書いた「フューラダン問題」についての、BBCのニュース。記事の一つ一つのセンテンス自体は嘘を言ってはいないのだけど、違う場所で起こった話をうまくつないでいるのであるので、どうしても「マサイマラのマサイが家畜を襲うライオンを毒殺している」という印象を受けてしまうので、マサイたちが気分を害してしまった。

1「ケニアでは、遊牧民が害獣コントロールの手段として、有害な農薬フューラダンを使いライオンやヒョウを毒殺しているのが問題になっています」

2「マサイランドではライオンが100頭以下しか残っていなく、絶滅の危機におとされています」

3 「つい先日もこのパワフルな農薬が不用意に使用されたことで、世界的に有名なマサイマラ国立保護区の中でライオンが2頭死ぬというケースがありました」

この3つのセンテンスを続けて読んだ後、詳しい内容を知らなかった人は、10人中10人、「マサイマラ国立保護区でマサイがライオンを毒殺した」という印象を受けてしまっていた。

解説すると、1 と 2 は、アンボセリ国立公園とチュールー・ヒルという場所で起こった出来事である。「アンボセリ・マサイ」と「チュールー・マサイ」は、しょっちゅうライオンやハイエナを毒殺していて、現にこないだ私が訪れたチュールー・ヒルでは1000平方キロメートルの土地に16頭のライオンしか残っていなかった。そして、3 は、実際にマサイマラで起こったことだが、ロッジが農薬使用してライオンが死んだ訳であって、「マラ・マサイ」は何も関係していない。関係していないどころか、2月からライオンやヒョウなどに家畜を殺されまくっているが、経営困難なマラコンサーバンシーをサポートして「家畜の損害賠償」なしの状態をずっと我慢してくれているのだ。若者が害獣のライオンやヒョウを殺すと大騒ぎしているのを年寄りたちが長老会を開いてなだめているのである (続く)。

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チュールー・ヒルで毒殺されたメスのライオン。

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6月29日

以前にステッカーを販売してレンジャー基金をサポートしてくださっている方を紹介したけど、今日は、自分で描いた絵をポストカードにして販売した利益を寄付してくださっている方を紹介します。彼女はシンガポール在住の方で、このような素敵なアフリカにもある植物の絵を描いてくれています!

postcard1.jpg
ナイロビのメインストリートでも、11月に咲き乱れる紫のジャカランダ。

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これも確かケニアにあると思う(間違ってたら許して〜)。

遠いシンガポールから、素敵な絵を描いてくれて、ありがとうございます!!

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6月28日

今月も皆様のサポートのおかげで、マラコンサーバンシーのレンジャーたちのサポートを続けております!本当に皆さんの協力がなかったら、レンジャーたちは2月から生き延びて来れませんでした!

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皆さんの協力で、このように保護区の道を直すワーカーなども仕事を続けられています。道は、セキュリティーを守る為に必要なインフラの一つ。道がなかったらパトロールカーもどこにもいけません。

観光業はちゃんと復活するだろうと多くの観光業関係の人間は予測していたのですが、もうすぐ7月のハイシーズンだっていうのに、ロッジのブッキングはあまりいい兆しが見えないそうです。7月のブッキングは例年の70%。そして、8月は80%ほど。おまけに通常なら6月末から10月末まで続くハイシーズンが、今年は7月中旬から9月中旬のたった2ヶ月しかブッキング入っていないそう・・・。私的には「そんな簡単に人の脳裏からあの恐ろしい暴動の映像が消え去って、半年後に観光客が前年のように戻ってくるのか?」という疑問はやっぱりあったのだけど、その嫌な予感が当たったようです。そして、ハイシーズンのブッキング状況を自分の目で見て、ついに楽天的なケニア人も「観光業はそう簡単に戻りそうにない」と認めたらしいです。観光業が戻って来ないなら、戻って来る日まで私はレンジャーたちの活動支援の呼びかけをヤメることは出来ないと思っています。ヤメてしまったら、密猟者の天国を作ってしまうのと同じだから!

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